玉(ぎょく)とは
トレードしていると自分の出した注文を他人に語りたくなります。また、他人の相場観が気になり、株番組をつけたり、Yahooファイナンスの掲示板などを覗きたくなります。
本日の記事を読むと、他人の相場観から悪影響を受けなくなります。また、相場の神様との対話方法が学べます。
相場用語で玉(ぎょく)というものがあります。カタカナで言うと、ポジション というやつです。
相場で買った株は売らなければなりません。転売目的で株を仕入れたわけですから、売って現金化する必要があります。お肉や魚は食べるために買いますが、株や通貨は買ったら売ります。(転売・投機)
また、空売りした株は買い戻さなくてはなりません。
買った株をまだ売ってない・・・未決済の注文を 玉(ぎょく)といいます。
(例)
SONY株(6758)を5100円で買った場合、 ソニーの買いポジションを作っている、と言います。
買いポジを売れば、ポジションはニュートラル(現金)になります。
これからトレーディングを始めると、色々な注文を出します。
上昇を見込んで買いポジを作ることもあるでしょうし、ダウントレンドを見込んで、空売り、売りポジを作ることもあると思います。
色々な銘柄、色々な通貨と「ご縁」があると思います。
玉(ポジション)について考える際に私が思うのは
ポジションを現金化するまでは他人に話さない・・・
外野の話に耳を貸さない・・・
この2点が大事かな、と思います。
エントリー注文を出して、ポジションをholdしている期間は、心の中に「迷いや不安」があります。精神的・心理的にドキドキしているわけです。
それなりに根拠を用意して、トレンドに乗ろうとしたはずです。
トレーダーの友人や家族に自分が作っているポジションを話すと、「反対意見」が返ってくる事が多々あります。
トレードの世界は「買い」もあれば「売り」もあるわけです。
買いポジと売りポジが、双方の視点でチャートを見ているわけですから、需要が勝つ! とか 供給が勝つ! とか色々な見方ができるわけです。
自分が根拠を用意してエントリーしたのに、ポジションをholdしている間にトレーダー仲間に反対側の目線で根拠を語られて、自分の判断に自信を持てなくなって、ポジションを決済して現金化した。現金化した後に、ちゃんと値上がりして、利益を取り逃がした。自分が正しくて、トレード仲間の判断が間違っていた・・・
こういう話は結構あります。こうなると「友人の話に耳を貸さなきゃよかった」とか、色々と悪い感情がわきあがってきます。
また、自分が利益を取り逃がしても、友人は責任を取ってくれません。トレードは自己責任なのに、他人の「意見」が入ることで、自己責任が不徹底になるのです。
また、
証券会社とかFX業者の人の話にも耳を貸してはいけません。
証券会社とかFX業者にはエコノミストやストラテジスト等、「肩書」を持った人が、独自の「相場観」を語る事があります。その人達の意見に過ぎないわけで、実際は注文を出して、時間を経過させないと何とも言えないわけです。
経済番組やニュースの経済トピック等で相場を云々していますが、チャートだけを見ましょう。ローソク足だけを見ましょう。価格がすべてを教えてくれます。
友人も家族も証券会社の人も、自分の損益に責任を持ってくれません。自分で判断し、自分で利食いや損切をし、自分で損益の責任を取る。
自分のポジションを他人に話す
株番組を見る、株雑誌を買う、経済番組をつける
こういうことをすると、自己責任が不徹底になります。判断に一貫性がなくなりますから、チャートだけを見ましょう。
ローソク足に、「今は上昇トレンドですか?下降トレンドですか?横ばいトレンドですか?」と尋ねてください。 相場が教えてくれます。「どれでもないよ・・・」という返事が相場から返ってきたら、マーケットの神様が「休め!」とおっしゃってます。
トレードはサーフィンのような所があります。台風の日にサーフィンに行くのは危険です。相場にも台風のような相場がありますから、波乗りに行かない。様子見も立派なポジションです!
相場師たる者、孤独を愛しましょう!