証券口座を開設したものの、Web Pageに出てくる銘柄の決算の読み方が分からない、PERとかPBRとかROEとかROAとか難しそうな英語が並んでる・・・
本日の記事はPERとPBRです。本日の記事を読むと、現在の相場が割安なのか、それとも高値づかみなのか、大体の事がわかります。相場そのものの「体温計」を入手できます。
<PERとは>
本<日の記事は投資です。いつも投資ではなく、トレード(投機)をしましょう、と書いていますが、
これくらいの内容はトレーダー(投機筋)でも知っておいた方がよいかな、という知識が数点ありますので、しばらく投資の初歩を書きます。
(あくまで雑学です)
株価収益率(PER)の話です。PERとはPrice Earnings Ratio の略です。
PER(倍)=株価 ÷ 一株当たり純利益(EPS) です。
仮にA社の株価が3000円で一株当たり純利益が20円なら、株価収益率(PER)は、3000÷20=150(倍)となります。
A社が毎年1株あたり20円の利益を出せるとして、3000円でA社株を買った場合、元を取るまで、150年必要になる、という計算です。
価格だけ見て取引するのがトレードです。しかし、PERやPBRを見ると、相場の過熱状況が見て取れます。
はっきりいって、150年もかかるというのは、割高株もいいとこです。
株価収益率を理解するには、一株当たり純利益という概念が理解できていないと無理ですが、ネット証券に口座を開設すると、無料で会社四季報が閲覧できます。
私はSBI証券で注文を出していますが、投資指標という欄に、各企業のPERが表示されていますので、計算機叩かなくても証券会社が教えてくれます。
今、GMOクリック証券と楽天証券も調べてみましたが、PER、PBR、ROE、ROAが表示されていますね。ネット証券がなかった頃は本屋で会社四季報を買ってきて、電卓叩いてましたが、便利な時代になったものです。
ROEとROAはともかく、PERとPBRは割高感、割安感を見ていくことができますので、今が過熱相場か恐慌相場かくらいの判別はできます。
あくまでダウ理論を使ってトレンドに乗っていくのが王道ですが、相場そのものの体温計として、PERやPBRをご利用ください。
王道はあくまで資金管理ルールを徹底した上でのダウ理論です。
<PBRとは何か>
続いて投資の話です。投機(トレード)ではないので、ご注意ください。ただ、トレーダーもPER、PBRくらいは知っておいた方が良いです。
PBRとはPrice Book-value Ratioの頭文字で日本語では株価純資産倍率と呼びます。
PBR(倍)=株価 ÷ 一株当たり純資産(BPS)
これが計算式です。
一株あたり純資産(BPS)が1000円の会社があるとします。
この会社の株を700円で買ったとします。
PBR=700÷1000=0.7倍です。
会社の解散価値がBPSです(一株あたり純資産)
本日営業をストップして、すべての会社財産を売り払った時、一株あたり、いくらの資産があるか、つまりその会社の価値です。
解散価値が1000円なのに、700円で買えたら、割安で買った、こういう判断ができます。1000円札を700円で買った感覚です。
一般的にPBRを1未満で買う事が出来たら、お買い得な買い物をした、という判断です。
相場そのものが不景気もいいとこだった2012年夏、私の記憶にあるのは、みずほフィナンシャルグループ(8411)でした。
あの頃、PBR 0.23倍で買っていた記憶があります。大雑把な事をいうと、1000円札を230円で買ったようなものです。
その後、アベノミクスが発動し、現在(2018年11/11)では、みずほフィナンシャルグループ(8411)はPBR0.55倍です。まだまだ割安感はありますね。
このように、PBRは会社の解散価値(1株あたり価値)をいくらの価格で買うか、という計算式ですので、この数値が低いと、バーゲンセール(相場が恐慌)、この数値を高く買うと、高値づかみ、といえます。
まぁ、話はそんなに単純じゃないのですが、大雑把な相場の体温計として、PERとPBRは使えると思います。
PERやPBRを割安の時に仕込んでおいて、割高になったら現金化する、というバーゲンハンター投資(バリュー投資)もありますが、それはお金持ちの作戦ですので、平均的な収入の人はダウ理論を使ってトレンドに乗っていきましょう!
相場の過熱具合の判別にPER,PBRをご利用くださいね。
株の売買の王道はあくまで、資金管理ルールとダウ理論です(ダウ理論の記事はこちら)
本日もブログ閲覧ありがとうございます。
応援クリックにご協力くださいますと、ブログ更新の励みなります。