期待値の話 ~負けるときは小さく、勝つときは大きく~
また損切で終わっちまった・・・ 俺が買うと下がるんだよな・・・俺が空売りすると陽線出るんだよな・・・損切った後に順行するんだよな・・・損小利大って難しいわ・・・
経験積む時期は誰もが味わう感情です
<本日の記事を読む利益>
・勝率100%の手法を持っていなくても株や為替(FX)で儲かるカラクリを学べます
・株初心者がどの順番でチャート本(株本)読めば学習が進むか学べます
・勝率100%の手法(聖杯)を探す努力の意味が学べます
・大事なことは手法じゃなくてメンタルだよ! このアドバイスの真の意味が理解できます
<本編ここから>
トレードに100%は無い、この話はこのブログやYou Tube動画で時々説明しています。
じゃあ、負けもあるのにどうやって稼ぐのか?どうやって黒字を出すのか、という話になります。
損したトレードの値幅を小さくし、儲かったトレードの値幅を広くしてください。
リスク・リワード(損益比率)という概念になります。(リスクは小さく、リターンは大きく!)
損と利益の比率を、有利な物とし、勝率を加味して期待値を測定します。 発生確率✕受け取るリターン=期待値 です。
期待値の計算はこちらで詳しく説明してくれています。
例)
A社株が30円値下がりしたら損切りしよう、90円値上がりしたら利益確定注文を出そう・・・
損が30、利益が90なわけです。(1対3ですね) 負ける事もある、ただし勝つ時は負けるとき以上に稼ぐから・・・「別に・・・」 という話ですね。
勝っているトレーダーはリスク・リワードに優位性があります。
繰り返せば繰り返す程、優位性が膨らみ、資金量が膨張していくわけです。
このリスク・リワードに対して勝率という概念が絡んでくるわけですから、損と利益の比率、これに勝率を加味して計算し、期待値がプラスになる売買ルールを事前設計しておくんですね。
そういうものを検証作業で事前に
ルール・メイキング
しておきます。
あとはマシーンのように注文を出し続けるんですね。株初心者やFX初心者の方は初めて聞く話だと思います。
中級者の方、上級者に手が届きかけている今苦しい方、自分が用意した売買ルールの優位性を他人に説明できないといけません。
検証作業を怠っている方はいい機会ですので大真面目に取り組んでみてくださいね。
最近株やFXを始めた初心者でこの記事とご縁のあった方は、まずはテクニカル知識・チャート知識を頭につめこんで、売買ルールを仮にでもよいので、つくってみましょう。
勝率は○○%
損益比率は○○:✕✕
よって、自分が考案した売買ルールは期待値がプラスの売買ルールなので、資金量が膨張していくはずである
この道筋を歩むのが相場師の道です。
チャート知識が頭に入っていないと、売買ルールの設計のしようがないため、まずはチャート知識を一通り学ぶのをおすすめします。特にダウ理論は絶対に大事ですね!
※)損切が続いて今スランプの方へ
初歩的内容を大事にしてみてください。初歩的内容とは、ダウ理論、支持線、抵抗線、トレンドライン、支持線抵抗線の応用、資金管理
こういう内容です。この辺りを疎かにすると、相場師は簡単にスランプになります。手数を減らして、損益比率が好ましい、簡単な相場だけ注文を出しましょう。
株の売買が上手い人は「市場選定」を大事にしています。市場選定とは「相場の神様」が分かりやすいメッセージを放っている投機商品を選ぶ、という事です。
<本編再開>
テクニカル分析の株本は易しい本もありますし、難易度が高めの本もあります。難易度高めの本から勉強すると、「消化不良」を起こして脱落のリスクが発生します。
小学生に高校数学を教えるようなもので、多分、ギブアップします。 おすすめの順番は
投資の王道(新井邦宏さん 日経BP社)
→生涯現役のための株式トレード技術(優利加さん パンローリング社)
→投資苑(アレキサンダー・エルダー パンローリング社)
→投資苑2(アレキサンダー・エルダー パンローリング社)
→先物市場のテクニカル分析(ジョン・J・マーフィー 日本興業銀行国際資金部)
ですね。チャート知識が無いと
売買ルールもへったくれもない
ので、難易度の低い順に学ぶのがおすすめです。(小学生→中学生→高校 と徐々に難易度を上げるのと同じ構図)
「大事なのは、手法じゃない!メンタルだ!!!」 という人がいますが、それは手法探しを卒業できた人にとっては「真理」です。
そもそも期待値+の売買ルールをもってない、まだ手法探しを卒業できていない人にとっては、真理ではないんですね。
後者は、いつか売買ルールを卒業しなくてはいけません。期待値+の売買ルールを卒業してから、平常心だの、不動心だの、金銭への執着心を下げるだの、
「チャート以外の心理面」が次の課題になります。
大事なのは、手法じゃない!メンタルだ!!! ←こういうアドバイスをする人は「善意」で物を言ってます。今、テクニカルの勉強真っ最中の人には、役に立たないアドバイスになってしまうので
テクニカルの勉強や手法探し(聖杯探し)を卒業したら、そういう未来が待ってるのね・・・ くらいの認識で大丈夫です。
聖杯などありませんが、「色々聖杯を探したけど、結局聖杯は無かったね。でも、あの聖杯探しの努力のおかげで勝率100%は無いと身に染みたし、テクニカル知識が充実したよ。そのテクニカル知識を使って、期待値+の売買ルールの作成に成功したよ、聖杯探しは決して無駄な努力じゃなかったね」
というのが実際の所です。
悪く言われがちな「聖杯探し」ですが、実は聖杯探しの効果効能は有ります。まだ聖杯探しを卒業できていない人は、ガッツリ聖杯探しを頑張って、長い長いトンネルを抜けてみてください。
結論)
トレードに100%は無い
それでも稼げる
なぜなら、損益比率が良好なPOINTに絞って注文を出しているから(絶好球だけバットを振る)
損益比率と発生確率の掛け算が期待値
稼ぐ前に、期待値+の売買ルールを事前設計する
検証ソフトで精査する
稼ぐのはそれから
株やFXの初心者も期待値の事は頭に入れておこう
初歩的内容を軽く考え始めると相場師はスランプに陥る(時々でよいので、初心に還る)
株本に難易度の高低はあるので、順を追って、チャート本、株本を選ぶ(脱落予防)
聖杯探しは悪く言われがち、しかし、決して無駄な努力ではない
聖杯探しを卒業できたら、次は心理的な課題