逆指値注文とは
我々相場師は「儲けるために」注文を出しています。儲けるためにfxのチャートの見方を勉強し、手法を研究し、パソコンの前で目を皿にしてローソク足を見つめているわけです。
しかし現実は儲けよう儲けようとしてムキになって「余裕」がなくなり馬鹿なことやらかして証券口座を減らします。
本日の内容は初歩的内容で「逆指値注文」。後半はスランプ脱出の心構え。読む前と読んだ後で、「あんまり相場にムキにならないほうがいいな」余裕を持って取引する事が大事だな、と学べると思います。株で儲かるためには「脱力」は必須だと思います。
副題は「脱力最強伝説」w
当然ですが株価は思った方向に進めば利益が出ます。反対方向に進んでしまえば損が出ます。
毎回毎回、思った方向に進めば苦労はないわけです。
反対方向に進んだ時、ここまで逆行したら損切注文を出してください、という事前予約を証券会社に予約しておく、これを逆指値(ぎゃくさしね)注文といいます。
株価のチャートがここまで逆行したら、トレンドが終わるな・・・という所に損切の注文を逆指値で出しておく。
トレンドに乗れたら、万々歳。
トレンドに乗れずに逆行し、トレンドが崩れるところまで株価が逆行したら逆指値発動の損切注文執行です。
逆指値注文の良いところ
・事前に出しておけば逆行時に証券会社が自動で執行してくれるので、チャートの前から離れることができる
これだと思います。
会社員の方とか、お勤め中にチャートの前に張り付くことは無理だと思いますから、証券会社に事前注文を出しておいて、逆行時は証券会社に損切してもらいましょう。
・安眠できる
為替などは夜間も動いています(ロンドン時間、NY時間など)
逆指値で防御的ストップを入れておけば、寝ている間に逆行しても、損は限定されています。(損切幅以上の損は出ません)
昼も夜間もチャートと睨めっこしていると、体調崩します(中級者に多い)
こういった一連の作業はトレードの基本動作となります。
慣れてしまえばどうってことないので、経験の浅い方は指値注文・成行注文・逆指値注文を実際に出してみて、注文を執行してみる。そうすると感覚的に「なんだこんなものか」と分かります。
この辺は習うより慣れろですね。
逆指値注文は株本やトレード本では「防御的ストップ」と呼ばれてたりします。ボクシングなどで被害を小さくするためにガード(防御)しますが、あれと似ていますね。
株価が逆行したときに自分の証券残高が減らないように、防御的ストップを置いておくわけです。それが逆指値ですね。
トレードの世界は「いかに稼ぐか」よりも「いかに損を小さくするか」のほうが大事です。
資金管理(総資金の-1%以上の損を出さない)と防御的ストップの逆指値で守備を徹底的に固めるだけで、トレード成績というのは随分良くなります。
これだけで稼げるとまでは言いませんが、トレードで稼ぐためにはmustと言っていいです。
相場の世界は不思議な世界で・・・
勝とう、勝とう、とすると不思議と損します。
「負けないにようにしよう、負けないようにしよう」と注文を出すと、なぜか利益が出てしまいます。
「勝とう」とするな、「負けないようにせよ」 この辺りが心構えとして重要な部分だと思います。
負けの99%は自滅です。
「勝ちたい」という心には「欲」があります。しかし、「負けばければそれで良い」という心には「欲」がありません。「負けなければよい」わけですから、余計な力みがないですし、良い意味の「脱力感」があります。
チャートというのは「人間の心」を映し出す「鏡」のような部分があります。
「勝ちたい」という「欲」には際限がありませんが、「負けなければOK」、という心には「余裕」があります。
要は負けばければ良いわけですから、力む必要もないわけです。(ちょうど良い脱力感)
相場の世界は「力めば力むほど負けます」。ほどほどの脱力感で取り組むと不思議と利益が出ます。
多分「余裕」がなくなると、人間や相場師という生き物は「馬鹿なこと」をやらかすんだと思います。
勝つための技術を研究する時期は誰にも有るんだと思います。そういう時期はあってもいいと思います。でも相場は結局は「心の問題」で、ある程度テクニカル知識がつき、株価チャートの勉強が終わり、手法の研究も峠を超えたら、「心の問題」です。
自分の心にどれだけの「余裕」をもたせるか。勝つための技術ではなく、「負けないための技術」、ここを真剣に考えられるまで、相場の知識経験を底上げしてみてください。
負けないための技術 とは
・資金量を下げる
・資金量が下がった分、損切ラインをちょっと遠くに置ける
・簡単な値動きの時だけ相場に参加する
・エントリーの根拠を厳選する
この辺りです。相場でスランプになるのは大概決まっていて、
・初歩的内容を馬鹿にしている(ダウ理論、支持線抵抗線、トレンドラインなど)
・「勝ちたい」という「欲」が暴走して、頭に血が上って「余裕がなくなって自滅していく」
このどちらかです。
株の売買で、今スランプ中の方は
①初歩や基本に戻って、トレンドの事だけを考える
②「負けないためにはどうしたら良いのかな」を真剣に考える
この辺がスランプ脱出の秘訣だと思います。
<結論>
・逆指値を入れておくとチャートの前から離れても証券会社が損切してくれる
・逆指値による防御的ストップは「勤め人」向けの注文方法(自分の証券口座をボロボロにしない)
・注文方法(指値、成行、逆指値)は「習うより慣れろ」
・「勝ちたい」という心には「欲」があるから「欲」が暴走して余裕を失い、相場師は自滅する(負けの99%は自滅)
・「負けなければそれでいいや」という心には「ほど良い脱力感」があり、余計な力みがない。そのリラックス感が不思議と利益につながる
・初歩(トレンド判断)を大事にする、資金量を下げて、ちょっと遠目に損切りラインを置く