この記事は株取引の初心者向けの信用取引の記事です。信用取引を始めようと思ったら必須となる手続きと、強制ロスカット等の注意事項をまとめた記事です。レバレッジを掛けるとは他人資本を利用する事で、諸刃の剣です。株トレーダーが金銭的破滅を招かない為の注意喚起も施しています。
※)この記事は約1分半で読めます。
株の信用取引とは
信用取引とは
信用取引とは株の世界でのテコの原理です。
証券会社のお金を借りて、持ち金以上の株数を購入し、リスクに晒す行為です。
他人資本を利用して自分の器以上の取引をする、ちょっとリスキーな取引です。
民間企業でも銀行の融資を受けて、事業を拡大します。アレと同じ感覚ですね。
手元資金(委託保証金率といいます)の約3倍の資金量を動員して、株を買えます。
当然、思った方向に進めば、沢山の利益が出ます。
反面、反対方向に進めば、沢山の損失が出ます。信用取引は諸刃の剣です。
信用取引に限らず、身の丈以上の資金量で勝負する、これをレバレッジを効かせる、といいます。
レバレッジとは「テコ」ですね。テコの力を使えば重いものを動かせるのと同じ原理です。
実体経済でも企業が他人資本を利用して手広く店舗や工場の拡大をやっていると思うのですが、チャート(金融経済)の世界でも事情は同じです。
<これもレバレッジです>
株の世界でレバレッジといえば信用取引ですし、外国為替の世界でいえばFXです。
外貨預金とFXの違いはレバレッジと言ってもいいと思います。
株の信用取引、FX、日経先物、CFD・・・これらはレバレッジ商品です。つまり、元本以上の損が出る可能性があるわけです。
元本100万の人が200万の損を出すこともありうるわけです。
為替と株の違いですが、株は売りから入る(下降トレンドを見込んで、新規で売り建る、空売り)際には信用取引の口座開設が必須となります。
個別株で空売りを行いたかったら、信用取引の口座の開設は必須で、別途手続きが必須となる。
信用口座開設の申込みをすると、証券会社から電話がかかってきます。そして何点か質問を受けます。
審査に合格したら信用を付与されて、身の丈以上の資金量でリスクを取ることが可能となります。
思った方向とは逆に進み続けて、損が膨らみ続けると、証券会社が疑い始めます。
一定の委託保証金率(為替の方は証拠金維持率)を割ると、信用が下がってきて、追加証拠金(おいしょう)が発生し、「アンタの信用が下がってるから、担保を増やしてくれ」というメッセージが来ます。
担保を追加投入すれば、信用(為替の方は証拠金維持率)が回復し、取引を継続できます。更に逆行すれば信用は再度下がります。
追証が発生しているのに、通知を無視すると、強制ロスカット(買った株を強制決済)を受けます。このようにレバレッジを効かせる際は、証拠金維持率というのは、極めて重要になってきます。
思った方向に進めば万々歳ですが、反対方向に進んだら地獄です。ですから、反対方向に進んでもいいように、掛け金は小さくするべきです。
破滅していく相場師は、身の丈を超えた資金量で大損を出して、損切りができなくなって大損や失敗していく。結局はリスクマネーを大きくし過ぎているから、損大利小になる。
人間というのは利益が出ている間はウハウハですが、損が出始めると理性など簡単に失います。
人間の理性なんて全然大したもんじゃなくて・・・
・例えば、禁煙するぞ! と決めても簡単に自己との約束を破るわけです。
・ダイエット頑張るぞ! と一念発起しても、現実は厳しくて、自分との約束を破る人間が殆どなのが実態です。
完璧に自分との約束が守れるのであれば、誰もが受験に成功し東大に行き、スポーツの世界で成功し、大きな契約金を掴み、相場の世界になんか来なくても大丈夫なわけです。
己の理性など「たかが知れている」、と株やFXの初心者は知るべきです。
損が小さい間はまだなんとかなりますが、損が自分の身の丈を超えると、理性が効かなくなります。これが利殖で負ける原因です。(上の禁煙とダイエットの図を御覧ください)
「わかっているけど、やめられない」ってやつですね。
相場の世界で金銭的破滅をしたくなければ、掛け金を小さくすること、損切注文で自分の資金を全滅させないこと。
チャート上での失敗とは、理性が効かない状態と同義である。
こういう資金管理ルールを破った時、トレーダーは金銭的に破滅します。
金銭的に破滅する、とは具体的に言えば、家を売る、車を売る、財産すべてを失う、手持ち財産以上の損が出て家族が路頭に迷う、電車に飛び込む・・・
こういうことです。
株やFXの世界に入ってくるのは簡単ですが、掛け金を上げないことです。人間から理性を奪うだけの掛け金で挑まないことです。
大きすぎる掛け金は人間から理性を簡単に奪います。
読者の方は初心者の方が多いと思うのですが、信用取引やレバレッジ商品は極めて危ないので、掛け金を上げない(総資金の1%の損で損切りする)、
トレンドに乗れなかったら、ちゃんと損切注文を出す。
この2点は徹底しましょう。トレードの世界の命綱です。トレードの世界から消えていく人は、マイナス1%の損で撤退しない人です。つまり強欲な人です。
<レバレッジ取引、未経験の方へ>
株の方も為替の方も、
まったくはじめての外国為替投資入門 (アスカビジネス) 竹内 淳(著)
を読まれることをお勧めします。初歩的な内容が網羅されていますので、ちょっと古い本ですが、現在でも最初の1冊に適していると思います。
Amazonなどで探してみてくださいね。
Amazonで「信用取引」で検索してみたら入門書が何冊か出ています。ちょっと探してみてくださいね。
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