Q)株投資家 一年生です。株投資について前から興味がありまして今年から投資を始めました。
近所の本屋で株入門を購入し勉強して
株は実践だ!と友人に言われ実践につぐ実践で結果は文無しになりました。このままじゃ悔しいのでまた勉強してお金をためて再度、挑戦したいのです。
そこで、教えてほしいことがあるのですが、
(1)株式S高/S安とはどういう意味ですか?
それにこのS高/S安を投資家さんたちは、どのように参考にして投資タイミングを計るのでしょうか?
(2)株式新高値/新安値とはどういう意味ですか?
それにこの株式新高値/新安値を投資家さんたちは、どのように参考にして投資タイミングを計るのでしょうか
A)まずは投資(Buy & Hold)と投機(トレーディング)の区別はつけるのが大事に思います。
このブログで何度か書いているのですが、投資(investment)と投機(Dealing ,Trading)を仕分けしておかないと、結構ヤバイ遠回りです(数年単位無駄にします)
質問2つで、売買のタイミングの相談がありますので、多分「投機」かな、という解釈で本日の記事を書きます。
株は実践だ!と友人に言われ ←まずはこれですが、実践も大事ですが、知識は絶対に大事に思います。
ダウ理論を使ったトレンド判断がまず在って、その上で、下値支持線と上値抵抗線、トレンドライン。そして資金管理ルールです。
結果は文無しになりました。 ←辛い話だと思います。トレンドは時々転換しますから、トレンドが転換となった折、資金を持っていかれるはずです。現物取引なら、株の塩漬けか、レバレッジが効いている(株の信用取引や、FX、CFD,先物)金融商品なら、破産や追加証拠金の請求、等、難しい話となります。
このままじゃ悔しいのでまた勉強してお金をためて再度、挑戦したい ←この文面から「根性」が感じられます。
ハッキリ言って、株は根性です。
山のように損切しながら、傷だらけになって、腕を上げていきます。無傷のまま稼げる相場師になろうなんて、そもそも人間のできる芸当ではありません。
随分、資金を溶かしてしまった感を受ける文面ですが、このままじゃ悔しいのでまた勉強してお金をためて再度、挑戦したい ←この部分は相場師として素晴らしいと思います。
ほとんどの相場師は、資金を溶かした後、株をやめていきます。
というか、そもそもですが、ほとんどの相場師は検証ソフト回していませんし、売買日記も書いていません。
「名著だよ?」と先輩が善意で推薦してくれている株本も読まずに売買しています。(圧倒的な知識不足)
まぁ、知識も足りない、検証済みデータも手元に無い、過去の売買履歴の共通点も把握できていない・・・
それでも利食いで終わってしまうことが有る、ここが株やFXの恐ろしい所です。(舐めた姿勢でも勝ってしまう)
一般の世界は「舐めた人間」はボロ負けします。スポーツや受験、仕事などでは、舐めた人間は手痛い経験をします。
そこで、自分の考えの甘さに気がついて、謙虚な心が芽生えて、真剣に取り組み始める事で、白星の数が少しずつ増えていきます。これが一般の世界です。(親切ですね)
株の世界、FXの世界は一般の世界ほど親切ではありません。
真剣に取り組んでない人間にも、利食いをプレゼントします。(ここで油断が生じます)
真剣に取り組んでいない、とは、具体的に言うと
①知らないテクニカル知識が残っている
②売買日記を書いていない
③検証ソフトを回していない
④株の名著に目を通していない
⑤相場の都合ではなく、自分の都合で注文出している(新型iphone欲しい、など)
⑥ダマシに備えた注文方法ではない
⑦確率についてまじめに考えたフシが見られない
⑧利益売買の原理が説明できない・・・ 等々
まぁ、昔の私ですw
相場の世界は一般の世界と違って、魔性 ですから、
油断した人間に勝利をプレゼントして、天狗にします。
で、そういう舐めた勝者が数年に一度の経済危機で、身ぐるみ剥がされます(魔性ですね~) ←これは脅しではないです 本当に電車に飛び込む人がいます
まぁ、常識で考えて、勝利=喜び 敗北=残念 という感覚だと思うんですが、
<この世は陰と陽で裏表の世界>
ですので、勝利の影は「油断・慢心・思い上がり」です。←次の敗北の母。
敗北の光は、「謙虚さが生まれる、反省と改善が生まれる、次の勝利の母」です。
勝った、負けたで一喜一憂せず、敗北の長所にフォーカスしましょう。
今回、文無しになった、という事で、多分、相場の厳しさを味わったと思うんですが、早めに厳しさを味わえて却って良かったと思います。
私からのアドバイスですが
①働いてトレード資金をリカバリする
②トレード資金ではなく、自己投資の資金源とする(チャート本、検証ソフトの費用など)
③良質な株本を読み漁る(名著と呼ばれるものには目を通す。相場の神様への礼儀)
④良質な株本通りに注文を出して、売買日記を書く
⑤自前で考えた売買ルールで、損益比率と勝率を検証ソフトでバックテストする
⑥自分の都合で注文を出さない。相場の都合に合わせて注文を出す
⑦デイトレードは経験浅い時期には難易度高いので、日足で稼げるようになってから、マルチタイムフレーム分析を学ぶ
この辺りが私からのアドバイスになります。全部をこなそう、と思えば、1年半~2年くらいは時間を割くと思います。
では、質問の回答に入りますね。2点です。
(1)株式S高/S安とはどういう意味ですか?
それにこのS高/S安を投資家さんたちは、どのように参考にして投資タイミングを計るのでしょうか?
→S高とは、ストップだか と発音します。S安とは、ストップやす と発音します。
証券取引所には値幅制限があります。一日の値幅(ボラティリティ)はここまで!というルール・制限が存在し、その制限にローソク足がヒットすると、その日は取引停止となります(相場の行き過ぎた加熱、行き過ぎた恐慌に歯止めをかけるルールです)
S高/S安を投資家さんたちは、どのように参考にして投資タイミングを計るのでしょうか? ←S高・S安になったら、もうその日は取引できないため、これを使って新規注文のタイミング合わせには使えません。
(2)株式新高値/新安値とはどういう意味ですか?
それにこの株式新高値/新安値を投資家さんたちは、どのように参考にして投資タイミングを計るのでしょうか ←1回のトレンドのうち、今までになかった高値をつけるのを(上昇トレンド)における、新高値と呼びます。また、今回の下降トレンドで、今まで存在しなかった安値をつけるのを、新安値、と呼びます。
<新高値 イメージ図>
上下のトレンドは、いわゆるチキンレースです。
新高値、新安値をつける、という事は、トレンドは今の所は継続している、という意味です。
天井圏での「包み線」が出ていないか、とか、RSIがダイバージェンスしていないか、とか、ダブルトップが出ていないか、とか、極端に長い上ヒゲが出ていないか・・・とか
テクニカル知識を総動員して、トレンドが継続するのか、もう無理なのか、の判定を下していきます。こういう所で、聖杯探しの折に支払った努力が輝きます。(聖杯探しはテクニカル知識が底上げされるので、無駄じゃない)
質問を拝見する感じ、新規注文のタイミングを測っているのかな、とは思うのですが、
ダウ理論、トレンドライン、下値支持線、上値抵抗線、支持抵抗の応用的使い方、資金管理 これらを学んだ上で、グランビルの法則、買いの2番、買いの3番あたりが、経験浅い時期は手を付けやすい気がします。
例えばですが、グランビルの法則の買いの2番がコールした際、勝率は何%か、損益比率はどれ程なのか、これらを事前設計して、ルールメイキングをする。
次に、検証ソフト会社とライセンス契約を結び、自分のグランビルの買いの2番のルールで本当にうまくいくのか、すべての通貨ペアでバックテストする。
書店に並んでいる1800円のチャート本でも、テクニカル的な事や、エントリータイミングの事は書いてあったりします。
その部分をバックテストまでやらないのが道楽相場師。バックテストまでやるのが職業相場師だと思っています。(先述したように、バックテストなど、やらなくても利食いをプレゼントされます。ここで、相場を舐めます。結局、数年に一度の経済危機で今までの稼ぎをぶっ飛ばします。ですから、相場を舐めずに、検証やバックテストを真剣に取り組んだほうが、結局は近道なわけです。←ここ大事! ここが分からないのが、相場の魔性です)
最近書いた記事になりますが、上昇トレンドなら、GC(ゴールデンクロス)した後に、MA25タッチで新規買い、これが一番シンプルなエントリータイミングかな・・・とは体験からは思います。(損益比率は考えてみてください)
無一文になった、との事ですが、相場師人生の早い段階で相場の厳しさを教えてもらえたのは、ハッキリ言ってラッキーです。
多分、相場師として頑張る途中で、少なくとも1回は相場から手厳しい扱いを受けます。
その折に、資金を再度用意して、東証や外為市場に戻ってくる、こういう所が大事な部分のように思います。
結論!)
・一般の世界は親切なので、油断・舐めには「ボコボコ」を与える(謙虚になれる)
・相場の世界は魔性なので、舐めた人間にも利食いをプレゼントする(ここで油断が生まれる)
・油断した相場師は、身ぐるみ剥がされる(経済危機は結構来る)
・だから、早い時期に資金を溶かすと、相場の厳しさを教えてもらえてラッキー(相場は軍隊の次に厳しい)
・株は根性(資金溶かし後に、東証に戻ってこれるか、戻って来れないか)
・エントリータイミングは、グランビルの2番、3番がとっつきやすい
・油断・舐めが有っても勝利の美酒を味わわせてもらえる、、、これが相場の本当の恐ろしい部分
・S高、S安とは、証券取引所が設定している値幅制限
・新高値、新安値とは、今回のトレンドの1番の高値。
・新高値更新ができたか、できなかったか、という既成事実がトレンド判断で大事!