窓(ギャップ)とは ~株やFXや先物取引の初心者のためのチャートの見方~

窓とは

朝、東証が開いてチャート開いたら、昨日の終値より上で空間を開けて始まっている・・・損した。月曜になって為替のチャートを開いたら、金曜の終値よりも空間を開けて下がって始まっている・・・儲かった。

市場が閉まっている間の値動きで損得が発生する・・・相場師なら1度は体験すると思います。本日の記事は窓(ギャップ、空間のこと)との向き合い方を学べます。ひとつの手法を紹介しています。

株用語で窓というのがあります。窓と読んだり、ギャップと呼びます。
東証のザラ場は15:00に閉まります。そして、翌日9:00に開きます。その間、東証は閉まっていますので、ローソク足は動きません。しかし、為替やNYダウは動いています。

為替(特にドル円)とNYダウの影響は日経平均株価は確実に受けています。日経平均先物は夜間もNYダウやドル円につられて動いています。そして、個別株は日経平均株価(指数)の影響を受けます。

東証が閉まっている間の18時間の間に、色々な値動きが反映されます。

例えば800円で終値をつけた株が翌朝9:00に840円でスタートすることもあるわけです。
ローソクとローソクの間に空間ができる、こういうのを窓(ギャップ)と呼びます。

前日終値よりも高く窓を開けて始まるのをギャップアップ、窓を開けて、前日より安く始まるのをギャップダウンと呼びます。市場が閉まっている間も油断ができないわけです。為替の場合は、土日が値動き止まりますから、金曜の引け(NY時間のクローズ) →月曜のオープン(東京時間のオープン)まで、窓(ギャップ)が空きます。

チャートを見ると、窓がチラホラ開くことがあります。株は毎日閉まりますから、窓が開く可能性は結構高いです。
為替の場合、24時間開いているため、株に比べてあまり窓が開きませんが、土日は外為市場も休みですので、金曜日の終値~月曜の寄り付きの間に時間がありますので、2日の間に大事件などがあれば、為替も窓が発生します。

株はともかく、為替は金曜の夜には現金化するのが安全だと思います。
2日間、市場が閉まっていて注文が執行されませんので、土日の間に天変地異などがあれば怖いからです。

その日の間に取引が終了するデイトレには関係のない話ですが、ポジションをオーバーナイト、オーバーウィークして数日間~数週間ポジションをholdするスイングトレードの場合は、窓についても考えておくべきです。

こういった窓を利用して稼ぎを出す、「窓埋め」という手法があります。窓が発生した後、ローソク足は窓を埋める方向に値動きが進む確率が高いです。こういう窓を埋めにいく値動きを「窓埋め」と呼びます。

こんな感じで、ローソク足が窓(空間)を埋めに行く値動きを取りに行く手法です。図を例に上げますと、空売り注文ですね。

 

窓埋めをする場合、気をつけたほうが良いのは、手数料の低い証券会社を使う、為替(FX)の方はスプレッドの狭いFX口座を使うことだと思います。手数料やスプレッドはリターンを食いつぶしますから、窓埋めの際は、特にコスト面に神経を尖らせたほうがいいと思います。

あくまでトレードの王道ではありません。トレードの王道は、あくまで「ダウ理論を利用してトレンドに乗る」ということです。

色々と手法に目を奪われがちな初級~中級時代ですが、株で稼ぐためには、あくまでトレンドを最優先してください。トレンド判断はあくまで、ダウ理論です!

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