この記事は、株やFXのデイトレードで複数時間足を使いながら押し目買いと戻り売りでトレードしている初心者が、騙し(ダマシ)にあっても損切しないでナンピンしていれば稼げるんじゃないの?って人のためのアドバイス記事です。
具体的には、価格と時間、両方の調整の判定精度を高めないと、押し目買いと戻り売りは成功しない、という注意喚起のアドバイス記事です。
※)この記事は約2分半で読めます。
Q) FXの押し戻り狙いに付いて。
よくある20MAでの押し、戻り
しかし5分足か15分か30分か1時間足なのか、20MAと思いきや10MAでの押し目だった、後から見たら簡単ですが、リアルタイムでやったら結構騙しに合います
いい、方法はありませんか?
だましだったら塩漬けしといて次の押し目?ポイントでナンピン
とか試しましたが全て突き抜けくらい大損しました…
損切りして又入り直すもなかなか…
やはり、だまし覚悟で入りまくりですか?
結論!
①上位の時間足に対して逆らわない
②押し目買い・戻り売りとは、調整を利用した売買
③価格の調整が縦の調整
④時間の調整が横の調整
⑤トレンド再開とは、価格と時間の調整の機が熟した折に起きる現象
⑥よって、相場師が押し目を穫れるようになるためには、押しの深さに加えて、調整継続時間まで神経を尖らせる必要がある(チャートの縦と横にフォーカスする) ←損益(=縦)だけでなく時間の経過具合(=横)を大事にする!って事です
⑦これに加えて、教科書通りの損切が大量発生するのはどの辺りか、その折に、狩った側と同じ船に乗るにはどの辺りで資金を増すべきか、作戦を練る必要がある
⑧塩漬けにも、ホワイトな塩漬け、グレーな塩漬け、ブラックな塩漬けがある
⑨グレーな塩漬け → ブラックな塩漬けに変化した折、損切が正解。その折に心理的ダメージ、口座へのダメージが小さくなるように、掛け金は小さくするのが売買の鉄則であり、秘訣(ここで生死が分かれます)
⑩ナンピンとピラミッティングは別物
A) 論点を整理しようと思います。
①マルチタイムフレーム的な話(複数時間足の話)
②押し目買い、戻り売りの「調整の深さ」の話(どのMAで反発・反落するのか)
③ストップ狩り(ダマシに狩られる話)
④塩漬けの話
⑤ナンピンの話(資金を分割して約定)
では、1個1個いきますね
マルチタイムフレーム分析(複数時間足)のデイトレード売買は、上の時間足に対してアンチトレンドにならないように注文を出すのが鉄則!
①マルチタイムフレーム分析の話(複数時間足の話)
まず、これから行きますが、複数時間足をさばくのは、経験浅い時期には酷だとご理解ください。下位の時間足と上位の時間足に矛盾が発生していないか、また、下位の時間足のテクニカルと、上位の足のテクニカルが矛盾した折、どちらを信じたら良いのだろう・・・という、迷いの原因となります。
ちょっと例を挙げますね。たまたま目に入ったチャートが米国30だったので、10分足を使いますね(文面読む感じ、移動平均は、10と20で設定して、MA10とMA20にタッチした所で、反発狙いの押し目買い、これを10分足で再現してみました) MA10、MA20、MA75で移動平均を設定しておきました。
<米国30で再現>
左側の◯、四角、右側の◯ この3つにフォーカスしてください。
仮に、10分足で押し目買いしたとして、根拠はMA10でリバウンドするでしょ? という根拠だと思います。
で、当時は未来チャートが見えないため、こんな感じです。
ここでMA10からの反発、という根拠を信用して、押し目買いをするわけです。
で、時間が経過すると、MA10からの根拠が不正解だった、という仮説が真実味を帯びてきます
<こんな感じ>
でもな・・・俺が入ると、ダマシに狩られるんだよな・・・ここで切っちゃうと、あざわらうかのように上昇再開なんだよな・・・あれ?MA20が接近してきてるじゃん・・・もしかしたらMA20からの反発が正解かも・・・よし、いったん、含み損をホールドしておこう! 更に時間を経過させます。
おぉ!MA20タッチでナンピンしたらMA20タッチが仕事したぜ! ちゃんと反発して陽線出た!(右の◯) 四角の部分は含み損に耐える時間帯で、損切せずにナンピンが正解だったか! MA10が仕事することもあるし、MA20が仕事することも有る、だから相場は不確実ってことか!
こういう印象だと思います。(文面読む感じ)
5分足か15分か30分か1時間足なのか、20MAと思いきや10MAでの押し目だった、後から見たら簡単ですが、リアルタイムでやったら結構騙しに合います
↑
文面が短期足なので、10分でサンプルを再現しました。まずは複数時間足の分析です(マルチタイムフレーム分析)
短期足で売買する際、上位の足に逆らってはいけません。
例えばですが、日足が上です。
<日足が上なので、10分足での買いは、日足に対して矛盾にならない>
4時~8時は30分足で上でした。(10分足で押し目買いした時間帯です)
このように、10分で押し目買いをした時期は、日足でも上、30分でも上、10分でも上 すべてが上で、その状況下で、Buy! ですから、マルチタイムフレーム的には、合格です。
マルチタイムフレームの話は過去に何回かしたので、ここまでにしておきます(復習ですが、上位の足に対してアンチトレンドにならないでください)
押し目買いと戻り売りの調整の深さ、高さの話(価格の調整)。
②押し目買い、戻り売りの「調整の深さ」の話(どのMAで反発・反落するのか)
今回の米国30のサンプルでは、MA20が仕事しました。初回のMA10での反発を割り込んでからの調整完了と、トレンド再開でした。
今から、書く内容は、押し目買いと、戻り売りの基礎基本となります。
押し目買いは、価格が調整した後に、トレンド再開を見越して、買いを入れます。
・ダウ理論が上昇トレンドならば、新規の買い、これだけを注文執行させます。
戻り売りは、価格が調整して、戻り高値をつけた後、再下落を見越して、空売りをします。
・ダウ理論が下降トレンドならば、新規の空売り、これだけを注文執行させます。
※)この緑色の部分は稼ぐために本当に大事な部分です。
押し目買い・戻り売りは、調整完了後の、再上昇、再下落を利用して稼ぐ、ここを疑う人は居ないと思います。(間違っていないです)
ただ、調整、というものをもっと理解を深める必要があります。
押し目買いと戻り売りには価格の調整と時間の調整がある
調整には、2つ有り、それは
①価格の調整
②時間の調整
というものがあります。
価格の調整=チャートの縦の調整
時間の調整=チャートの横の調整 と区別して間違っていないです。
さっき30分で解説したサンプルを使いますと、押し目買い、というのは、縦に調整します。(価格の調整)
ローソクが、上昇波動に対して、陰線をつける、これを価格の調整と言います(押しの深さですね)
この概念に対して、時間経過、これを時間の調整と言います(横の調整)
上の図で言いますと、四角の部分が利益確定できる値幅、陰線が4本出ている(30分✕4=2時間です)、陰線継続時間帯、この時間帯の経過を
時間の調整
こう呼びます。 サンプルとして30分を挙げましたが、どの押し目買い、どの戻り売りも、時間経過させてからトレンド再開します。
別のサンプルを挙げますね。ドル円の10分ですが、中央に、下降トレンドのチャネルがあります。チャネル中央に陽線が3本あります。
10分足✕3本で、戻り再開まで、30分間、時間を調整しています(図の、→矢印の部分です)
米国30とドル円で時間の調整をサンプル使って解説しました。
上手に押し目が拾える人になるには、
①価格がどの辺りまで調整するのかに、高い精度を持つ(フィボナッチラインなど)
②時間の調整が、いつごろまで継続するのか、高い精度を持つ
価格の調整と時間の調整の高度な指導は私の教育講座で指導しています。
このあたりが大事です。
価格の調整の精度が高くても、時間の調整の精度が低い、例えば、エントリーが早すぎたりすると、ダマシの時間にストレスためてイライラするわけです。
で、損切ると、再上昇するから、切らない。次の根拠で増し玉する。
ときどき、根拠そのものが誤りで、最初の根拠と、追加の増し玉すべてを切らされる、そういう事で苦しむのが、
Q)
だましだったら塩漬けしといて次の押し目?ポイントでナンピン
とか試しましたが全て突き抜けくらい大損しました…
損切りして又入り直すもなかなか…
やはり、だまし覚悟で入りまくりですか?
この部分ですね。
価格の調整の認識が甘かったり、時間の調整の理解が浅いと、こういう苦しみを味わいます。
加えて、です。
株やFXは騙し(ダマシ)がエントリーポイントに当然のように入る世界
チャートというのは、だまし合いの世界です。
ローソク足というのは、教科書に書いてあるテクニカルの根拠を割り込んでから、トレンド再開をします。
ということは、エントリーをする前に、大衆が狩られるのは、どの辺りかな・・・という目星を事前につけなくてはいけません。
で、「教科書通りに売買している人たちが狩られたな・・・」と確信したら、狩った(←居るかどうか知りませんが)人達と同じ船に乗る、という事です。
本日の記事で私が言いたいのは、
①価格の調整の精度を高める
②時間の調整の精度を高める(どれくらいの時間経過でトレンドが再開するのか)
③教科書に書いてある損切の根拠はどこか、教科書通りに売買している素人はどこで狩られるか、そして、その狩られるポイントは、価格の調整と時間の調整が終了しそうな部分であるか
こういう3条件が揃った折に、押し目買いとして、戻り売りとして素晴らしいポイントになりますよ!
という事が言いたいわけです。
冒頭の米国30の10分のサンプルに戻りますが
教科書通りの損切ポイントが2箇所もあるわけです。損切らせてから、上昇トレンド再開です。
ここで、時間の調整の理解が浅かったり、教科書通りに損切ったり、増し玉操作(分割エントリー)を学んでないと、1回目のMA10タッチの根拠が仕事しなかった折に、巨大な資金が入っているので、MA20タッチが仕事するまでの時間、不安とハラハラで苦しむわけです。
③ストップ狩り(ダマシに狩られる話) ←前述したので割愛します
④塩漬けの話 ←これは、評価損の話だと思います。
評価損は本人の性格によって判断が分かれます。不安症な人は、評価損すら損という認識だと思います。度胸が座っている人は、評価損はプラ転して評価益に化けるのであれば、損では無い、という認識だと思います。
で、これは不安症か、度胸が座ってる人なのか、という性格の問題なので、人間の数だけ正解があります。
ですので、これこれが正解です! とは言えないのですが、1番悪くて論外なのは
誰がどうみてもトレンド終了しているのに、損切りしない評価損です。
つまり、プラ転しないのが明白で、テクニカル知識を総動員しても評価損→評価益に化けることは無い、というローソクの進行状況でのリスクをとっている玉です。(これは大問題です)
塩漬けの問題は難しい問題で、
塩漬けていれば、実際、評価益に戻ることもまぁまぁ有るわけです(損切らなくて良い、という意味ではありません)
絶対に評価益に化けることはない! っていう評価損や塩漬けもあるわけです(こちらは論外)
実は、評価損や塩漬けにも、正解とも不正解とも断言が不可能な、グレーゾーンがあるわけです。
ですから、私のブログでは塩漬け状態の評価損のポジションになっても理性が駄目にならないよう、証券口座が傷まないよう、小さな掛け金で相場を張るのが秘訣です! と申し上げています。 グレーの塩漬け → ブラックの塩漬けに変化した折、心理抵抗の小さい損切で終わる(小さな資金量)
増し玉操作(ピラミッティング)とナンピンは別物
具体的にはこちらの記事です。
⑤ナンピンの話(資金を分割して約定)
ナンピン →無計画な増し玉で、トレンドが転換しても損切らない
ピラミッティング →計画性の有る資金の約定の仕方。トレンドが終了して寿命が来たら、損切る
ぶっちゃけ、一括で資金をチャート上に投入すると、逆行している間のグレーゾーンで自分を信じきれないと思います。
私見ですが、増し玉操作は必須の技術じゃないかな、と思っています。
この違いは大事ですね。
ちょっと結論をまとめますね
結論!
①上位の時間足に対して逆らわない
②押し目買い・戻り売りとは、調整を利用した売買
③価格の調整が縦の調整
④時間の調整が横の調整
⑤トレンド再開とは、価格と時間の調整の機が熟した折に起きる現象
⑥よって、相場師が押し目を穫れるようになるためには、押しの深さに加えて、調整継続時間まで神経を尖らせる必要がある(チャートの縦と横にフォーカスする) ←損益(=縦)だけでなく時間の経過具合(=横)を大事にする!って事です
⑦これに加えて、教科書通りの損切が大量発生するのはどの辺りか、その折に、狩った側と同じ船に乗るにはどの辺りで資金を増すべきか、作戦を練る必要がある
⑧塩漬けにも、ホワイトな塩漬け、グレーな塩漬け、ブラックな塩漬けがある
⑨グレーな塩漬け → ブラックな塩漬けに変化した折、損切が正解。その折に心理的ダメージ、口座へのダメージが小さくなるように、掛け金は小さくするのが売買の鉄則であり、秘訣(ここで生死が分かれます)
⑩ナンピンとピラミッティングは別物
本日もブログ閲覧ありがとうございます。本当に感謝しています。
応援クリックにご協力いただけますと励みになります。