株やFXで儲かるまでの、内面的飛躍の段階(後編)  稼げない理由はテクニカルじゃないかもよ!? 心を見つめ直して、勝ち易きに勝つ!

内面的飛躍の段階(後編)

前回の記事で内面的飛躍の段階に届くためには、どういう努力をすれば良いかを書きました。

今回の記事では、内面的飛躍の段階の特徴を書きます。この時期は相場師として「一皮むけた段階」です。

<本日の記事を読む利益>

・稼げないのはテクニカルのせいでも手法のせいでもヘッジファンドのせいでもない、と気づく

・省ける努力と省けない努力の仕分けができる

・相場師として一皮むけた後のイメージ像が膨らむ。一言で言うと「心へフォーカスするようになる」

<本編ここから>

迷いの段階を卒業するためには、良い指導者に恵まれる、という体験が絶対に大事だと思います。

良い指導者、それは「縁」と言っても良いと思いますが、それは株本かもしれませんし、株セミナーの講師かもしれません。迷いの段階の特徴として、「テクニカルが勝たせてくれる」という信念があります。その信念を破壊してくれるのは「出会い」だと思います。

良い指導者、良縁に巡り会えると良いですね!

晴れて、迷いの段階を卒業できると、「内面的に飛躍します」

この時期は、「お釈迦様のように」、「悟り」が開けます。

自分が損を出してしまうのは、テクニカルがだらしないんだ、ビッグボーイズ(大口ヘッジファンド)が相場を動かして自分のポジションをストップまで狩らせて反転させたんだ、大口が小口をエサにしているんだ・・・とか、株セミナーがインチキだったんだ・・・とか

言わなくなる

時期です。(多分、相場師デビューして、真の意味で自己責任が芽生える時期です)

自分の証券口座が溶けてしまったのは・・・

先月の損を取り返そうとして、手数ばかりを増やして損益比率の劣る部分で注文出してこなかったかな・・・とか

焦りが昂じて、平常心を奪われてなかったかな・・・とか

精神的に負荷の高い相場ですら収益化しようとして、かえって事故起こさなかったかな・・・とか

連勝が続いて驕ってなかったかな・・・とか

ちゃんと検証やって不動の心を用意してたかな・・・なんとなく上がるだろう・・・いくらなんでも下がるだろう・・・という希望的観測で注文出してなかったかな・・・とか

欲しい新型iPhone買うために、身の丈に合わない「ホームラン狙い」してこなかったかな・・・ とか

己の心を顧みる 

時期です。

駄目だったのは手法でもテクニカルでもなく、自分の心だ!

と気づいてしまう時期です。

この「気持ち」が芽生えてくると、

「次なる偉大なテクニカル探し」

をしなくなり、優位性の有るポイントだけを探すようになります。 ※)高い損益比率と精神負荷の低いポイントが交差する部分=優位性の有るポイント

こうなってくると、トレーディングにおける、「真の聖杯」が見えてきます。真の聖杯とは、精神負荷が低く、損益比率が好ましい部分です。

多分、今までの手数の多さを反省する時期だと思います。

この時期まで来ると、「金銭欲」「たまったストレス(相場はストレスの溜まる世界です)」「焦り」「平常心の欠如」「イライラ」 こういう物を自分から除外したくなります。

でも勉強して、自分の心から「執着」を取り除きたい・・・という感情が強くなってきます。また、自分の感情をざわつかせたくない・・・とか、ストレスいっぱいの相場中毒になりたくない・・・とか、イライラしながら相場師やりたくない・・・とかですね。

極論言ってしまいえば、注文を出さなければ、証券口座は減らないわけです。(非相場師は資金を溶かしません)

損益比率の悪い部分で、精神負荷MAXで手汗ビッショリで、高い緊張・焦りと、見えない未来に対する恐怖と強欲の狭間で

勝手に馬鹿やって

勝手に資金を溶かしただけです。(負けの99%は自滅です)

損をテクニカルのせいにしてるだけなのが、悲観的な段階 と 迷いの段階 です。

この時期に差し掛かると、テクニカルにフォーカスしなくなり、自分の心にフォーカスします。(フォーカスがずれる)

自分の心が平穏な時期に注文を出したい、簡単な値動きの金融商品だけ注文出したい、損益比率で問題の有るポイントで注文出したくない、他人の相場観を見聞きして平常心奪われたくない・・・

簡単な事だけやって、簡単に勝ちたい

という気持ちが強くなります。(勝ち易きに勝つ)

エントリーポイントを熟考するようになりますし、資金量を上げると自分の平常心を奪って、大損を招くという事を体験から知っていますし、ロスカットラインを尊重するようになります。また、

衝動的な注文

を出さなくなります。

また、直感が働く時期でもありますから、直感的に「引かされそうで嫌だな・・・」と思ったら注文を控えます。

とまぁ、ここまで特徴を書きましたが、

テクニカルへのフォーカスから、自分の心へのフォーカスにずれる

これが最大の特徴ですね。

悲観的な段階と、迷いの段階(中級時代)は晴らしいテクニカル」が稼がせてくれるんだ! と頭から信じているのですが、その時期を卒業すると、

自分の平常心が稼がせてくれるんだ!

という意識に切り替わっているので、禅などを学びたくなります。(金銭への執着を下げたい)

楽して儲かりそう   →  こんなに難しいんだ!テクニカルを学ぼう!  → テクニカルが稼がせてくれるんだ!

→ がっかり感(絶望) ※)ここで離脱が大量発生します。

→もしかして「平常心かも」 ←ひと皮向ける

この順番を踏んで、相場師はステージアップしていきます。この時期に届くと、冷えていた情熱が戻ってきて、「検証やりたい!」「平常心ほしい!」と別の目的に切り替わります。

また、自分の体験談となりますが、

検証やらずに稼ぎたいです!

なんて随分「舐めた事」考えてたな・・・と昔の自分を恥じました。(そらぁ、エサにもされるわ)

穴が有ったら入りたいです・・・(売買日記書きたくない、検証ダリィ、とか舐めてると、相場の神様に秘孔突かれます

散々、相場を甘く見て、散々馬鹿な注文出して、「検証やってらんねぇ、でも稼ぎほしい」とか虫の良いこと言って、気の済むまで資金減らして、自分の心を見つめ直します。

自分の株の師匠が「相場の世界は人間が磨かれる」言っていました。相場にはそういう部分があるように思います。

他人のせいにしなくなる

自分の強欲を見つめ直す

舐めた心で株の世界に入ってこなかったか、猛反省する

株本の著者や株セミナーの講師に恩を仇で返してこなかったか

損得や勝ち負けと言った幼稚な事にこだわってこなかったか

本当に自制の心が有ったか

有名所すべてのテクニカルを試した後は「後悔や反省点の山」が出来上がっています。その後悔や反省を1個1個見つめ直すと、相場師として一皮むけると思います。

この心境にまだ届いていな方は「次なる偉大なテクニカル探し」に精を出しましょう! いずれ心に浮かびます。「どんだけやっても無駄かも」と。

その時、相場師は自分の心を疑い始めます。

私の記事の読者は「次なるテクニカル探し」に励んでいる時期の方が多いと思うので、各段階別の 学習曲線 は書いておきましたので、ステージ別のリンクを辿れば、ステージの卒業の時間短縮ができるはずです。

最後のマスターの段階ですが、この時期は「安定欲求」が出てきます。売買の成績の安定 これを追求したくなる時期ですね。この時期は割愛します。

相場師の世界に「飛び級」はありません。誰もがダウ理論を知らない時期から各種テクニカルを学び、原則と例外を味わって、「心」を疑います。

・チャート知識を詰め込む

・売買日記を書く

・チャートを沢山眺めて、脳内記憶を強化する

・検証ソフトを回す

この辺りは、スポーツで言えばランニングや基礎練のような物で、絶対に省けない部分です。

「株で簡単に儲かります!」 とか 「大学生でも、主婦の家事の片手間でもワンクリックで〇〇万円! FXってサイコー!」

とか言ってる人が居たら、その人は詐欺師の疑いがあります。

株って簡単に儲かります! とは口が裂けても言えないのが本物の相場師です!

実際はチャート印刷したり、反省文をコクヨのノートに書いたり、検証ソフトを高速回転させたり、家に引きこもって株本を読み漁ったり・・・

実際は地味な努力です。

もしかしたら「心かも」という疑惑が確信に変わるまで、テクニカルの研究をやってやってやり抜いてください!(絶対に出口は有ります!)

しばらく「学習曲線」の記事を書いてきたので、近々株・FXの「チャートの見方」をYou Tubeに投稿しようと思います。「心」ばかりだと退屈すると思いますので、近日「技」を解説しますね!

結論!)

・相場の学習に「飛び級」は無い

・本物の相場師は「株は簡単に稼げます!」とは口が裂けても言わない

・テクニカルに原則と例外は有る。「テクニカルじゃなくて心かも」という疑いが芽生えるまで、次の偉大なるテクニカル探しに精進する(出口は有る)

・売買日記書く、チャート眺める、検証ソフト回す、チャート本を読み漁る は基礎練  省けないし、省いて稼げない

・一皮むけると、相場師はテクニカルではなく、心にフォーカスするようになる

・負けの99%は自滅(難しい事に取り組んで余分に損しただけ)

・簡単な値動きだけやって簡単に稼ぐ(勝ち易きに勝つ)

・犯人はテクニカルではない!自分の心に焦りやストレスや執着心があるだけ

・人生と同じで、株本や株セミナーの講師にも「良縁」と「悪縁」は有る

・相場師の世界は人間が磨かれる

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