この記事は、私の大損した失敗談を踏まえて、株やFXで稼げない心理的な原因と、その時期の過ごし方と儲かるための売買のやり方を解説しています。
<結論!>
・悲観的な段階を卒業すると、迷いの段階に移る
・迷いの段階はチャート博士になっている(決して無知ではない ←実は順調)
・100%仕事するテクニカルなど無いが、「テクニカル以上に大事な事があるかも・・・」って「疑い」が出るまで、聖杯探し頑張る!
・自分の売買日記を読み返して、テクニカル情報の優先順位を考えてみる
・1時間足、4時間足、分足などよりも、「日足」売買は、「時間的矛盾」を考慮せずに済むため、実は簡単!(勝ち易きに勝つ!)
・この時期は、「学ぶ段階」の最終局面なので、損得、儲けた損したは脇において、相場の神様に「勉強させてもらう」
・稼ぐことを急がない
・チャート上のすべての値幅を取ろうと思っても取れない。(人間業ではない)
・この時期のご褒美は、「アナタ、プロっすね」と後々言われる、土台の完成
相場は全員が儲かるようにできていない、「そこで買って、誰に売りつけるの?」 という目線でチャート見る。
・上昇トレンドでは新規の買いのみを行う
・下降トレンドでは新規の空売りのみを行う
・おめでたい野郎になった経験が、ビビりそうな大衆がぶん投げるポイント、飛びつきポイントの眼力を高める
<相場師あるある>
このテクニカルを勉強しても損切が出た・・・この抵抗線も抜けてしまった・・・テクニカルが機能する時期と別のテクニカルが機能する時期がある・・・
頭の中がごちゃごちゃになってきた・・・
<本日の記事を読む利益>
・人間心理に詳しくなります
・テクニカルを勉強しても勉強しても稼がせてもらえない時期の心構えを学べます
・テクニカル知識に優先順位をつけていく作業の大切さが学べます。
<本編ここから>
悲観的な段階を卒業すると、次は、「迷いの段階」に移ります。
「迷いの段階」は一言で言うと、「混乱」だと思います。
悲観的な段階に比べて、感情面では成熟しています。前回の記事の、「悲観的な段階」と今回の記事の「迷いの段階」を併せて、「中級者」の時代、と私のブログでは定義します。
この部分をお読みいただくと、卒業が早くなる気がします。
さて、この「迷いの段階」の時期は、決して「無知」ではないです。むしろ、テクニカル知識はパンパンに膨れ上がっています。(チャート博士)
前回の段階、「悲観的な段階」でチャートの勉強 →エントリー →利食いと損切り →別のテクニカルの勉強 →エントリー →利食いと損切り・・・
このサイクルを繰り返しているので、チャート知識そのものは膨らんできています。
ただ、まだ、「テクニカル分析には原則と例外が有るんだよ?」という先輩のアドバイスが、
耳学問
の時期です。原則どおりなら利食い、例外事例の場合なら損切。 実はテクニカル分析ってこれだけです。
ボリンジャーとか、グランビルとか、MACDとか色々ありますが、どのテクニカルにも原則があり、どのテクニカルにも例外があります。
で、例外が発生した折に
損切
が出るわけですから、「痛み」を金銭面と感情面で味わっています。また、テクニカル分析は原則通りに事が運ぶケースも多分にありますから、原則どおりにテクニカルが仕事して、無事に利益で終わることもあるわけです。
よし!やっと見つけた! 稼げるテクニカル! と久しぶりの黒字売買に「ホッ」として、よし、先月の赤字分を取り返すぞ! と鼻息フンフンで
掛け金上げます。
で、ですね
1年に1回くらいはあるんですね、、、こういう値動きが・・・
目を疑うような、超巨大変動幅(ボラティリティ)とご縁が出来てしまって、今まで稼いだ資金をすべてぶっ飛ばす
って事がある世界なんです・・・東証や外為市場、デリバティブ市場ってのは・・・
<伝説と呼ばれた後、不幸なピストル自殺を遂げたJ・リバモア>
この段階は取引の回数そのものが少ないため、勝ちと負けが交代交代やってくる、1年に1度くらい、目を疑うような超巨大陽線、超巨大陰線、アホみたいな窓明け、等々が相場師の運命を狂わせるんですね。(掛け金は絶対に下げましょう!)
この「迷いの段階」は、悲観的な段階に比べて、チャート知識そのものは膨らんでますし、経験値も上がっていますので、相場師としては成長しているのですが、まだ心の中から
例外のないテクニカルってないのかな・・・
という淡い期待が抜けません。
いわゆる聖杯探しの旅の終盤戦に来ている時期です。(もうすぐ出口ですよ!途中で投げないでくださいね!)
自分がやるべき努力は、例外の発生しないテクニカルの発見であり、自分の証券口座が膨らんでいかないのは、「それ」を持っていないことが原因だ!という考えが、頭から離れない時期です(終盤です、出口はありますよ!)。
この頃は、マーケットに対して、異様に執着し、趣味も、交友関係も、休暇も何もかもを犠牲にして、相場一筋に時間労力を割き続ける時期です。
また、この時期は、株本を貪るように読む時期で、私も外出したら必ずジュンク堂書店の株コーナーに寄っていました。ラリー・ウィリアムズだの、板読みだの、ありとあらゆる有名所の株本は読みました。買った株本を平積みしたら、私の身長の2倍くらいあります。
必死になって聖杯を手に入れようとして、株本を買う、株のオンラインスクールに申し込む、メール会員サービスに申し込む・・・あれやこれや資金と労力を利殖の世界にぶっこんでみて私が思うのが
例外の存在しないテクニカルなど無い! ってのは真実だよ?
という事です。(原則通りなら、めでたく利食い。例外が発生しちゃったら、損切るだけです)
また、この時期の相場師は「混乱」していますから、チャート情報の優先順位がついていません。知恵が付いてる分、色々なチャート情報をチャートに表示させている時期だと思います。(ローソク足だけのチャートでもちゃんと売買できる)
過剰な分析で「麻痺状態」に陥っていますから、雲の上にローソクが来たな・・・でもオシレータが売れ! って言ってるな・・・とか
日足が買え! って言ってるな・・・でも4時間のRSIが売れって言ってる・・・いったい何を信じたら・・・
テクニカル知識が増えた分、テクニカル知識とテクニカル知識が矛盾現象を起こす。そして、矛盾が発生した場合の処理方法が分からない・・・それがこの時期です。
ここから先が稼げない時期の心理的な特徴です。
テクニカル情報とテクニカル情報。時間と時間の矛盾が発生した折に、矛盾状態をさばけないわけです。(知識の整理整頓ができていない、情報の優先順位がついていない)
こうなると「迷い」ます。
更に、人間という生き物の特徴として・・・
自分の下してしまった判断が誤りだった
と認めることは、大変な感情的痛みをもたらします。
<例>
下手な買い物をした自分を認めるのは大変な痛みです。で、販売店のスタッフが上手い口車で自分を騙したんだ、メーカーが粗悪品を作ったんだ!と考えたら、感情面でスッキリするわけです
→メーカーや販売店の「お客様窓口」にクレーム電話が掛かってくるわけです。(商売の世界)
で、これは株本で読んだ話なのですが、1回ポジションを作った相場師は、「嫁いだ娘」のようになる。という話があります。
女の人は、「これだ!」と決めて特定の男性の「お嫁さん」になったわけです。で、結婚した後に、旦那の悪い部分が見えてしまって、実家に里帰りして、旦那の悪口を実家で言う、、、で親兄弟から、「なんでそんな男と結婚したの?」と問われるわけですが
ここで、「そーなのよ!アタシは冴えない男を選んだ、ぱっとしないアホ女なのよ!」とは
口が裂けても言いたくない
わけです。
お客さんがクレーム客に化ける心理、嫁いだ娘が自分の夫の非を認めたがらない心理、それは共通していて
自分は判断ミスをした、と認めることは、大変な感情的痛みです。
そして、その心理傾向、「自分の判断ミスを認めたくない!」 という経験は、支持線・抵抗線近辺で
しょっちゅう起こります
どうしたら「この感情」を味わわなくて済むのだろう・・・と目を皿にして
Yahooファイナンスの株コーナーの掲示板(他人の相場観)
Twitter上に出回っている、他人が引いた支持線・抵抗線・トレンドラインのチャート情報
を探し回って、自分が握っているポジションがいかに「正しいか」の確認作業に入ります。
で、この作戦の駄目な所ですが、うまくいった売買も、うまくいかなかった売買も「自分以外に責任転嫁」になってしまう所です。(1番信用できるのは、目の前のローソクとダウ理論です。あ、後は検証済みのデータですね)
ここまで読むと、ろくでもねぇ時期だな・・・この段階・・・というのが素直な感想です。
で、ですね。
すべての陰(マイナス)の裏には陽(プラス)があるんですね。(完璧な損などない。損の裏には得が有る)
ここから先は、この稼げない時期を卒業した後の世界を紹介する記事です。
この「ろくでもない時期」の裏側に有る陽(プラス)ってのがありまして・・・例えばですが
・1番おめでたい奴になった経験が増える(引かされた経験が増える)
→チャートを開いたら、どの辺りで、「おめでたい奴」が飛びつきそうか・・・とか
→チキン野郎はこの辺りで、持ってられなくなって「ぶん投げる」だろうな・・・とか
→鼻息フンフンの大衆(←悪い意味で使ってます)が、随分増えてきたな・・・そろそろ玉を軽くして逃げる準備しておくか・・・とか
後で、「アナタ、プロっすね!」と呼ばれる土台が完成するわけです(経験の為せる技です) ←これがこの「迷える時期の」ご褒美です。
※)誰もがブン投げる、恐怖のどん底で買うと、おいしい買い物ができます。また、誰もが、幸福の絶頂を味わってる時期に手仕舞いすると、1番良い条件で「引かせる側」に回れます。(この辺の判断を磨くためには、引かされた「おめでたい野郎」になった経験が物を言います)
<参考相場格言>
相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育つ。楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。
相場師になる、とは、「恐怖に震えてる人から安く買い叩いて」、「おめでたい野郎に高値で引かせる」という作業に熟練する道です。
この迷いの段階、というのは、多分、相場師として1番苦しい段階で、その苦しさの原因というのは
儲かりたい
という心です。(相場には学ぶ段階と、稼ぐ段階があります。この時期は学ぶ段階です)
この時期を過ごす、コツは
・損得を脇に置く
・稼げるようになる日を焦らない
こういう事に意識してみてください。
ここから先は私の大損の失敗談を例としてあげる記事です。
<ここから先、私の体験談>
私のこの時期に、大きく飛ばしています。(-1000万くらい)
月50万~80万くらい相場で稼いでいましたが、-1000万くらい飛ばしました。(原因は、連勝に気が驕って、資金量が増えた、その折に、超巨大陽線が出た)
株やFXの世界は、簡単に儲かりそうな気がします。
でも、実はスキーのような物です。
スキーは初心者は雪山の1番高い所から滑りません。
自分の実力を弁えて、身の程を弁えて、1番低い所から、初歩的な技で滑ります。
次に少々難易度を上げて、次の高度な滑り方を学びます。
で、徐々に雪山の高い所へとステージを上げていきます。
スキーの初心者が、初歩的な技も学ばずに、1番山の高い所から滑ったら複雑骨折します。
スキーの世界では、自分の身の程を弁えて、徐々に技を学ぶ。徐々にリスクを上げていく、という上達の道を歩きます。
しかし、FX世界になると、まぐれとかビギナーズラックで利益確定ができてしまいます。
で、自分のラッキーとかまぐれを自分の実力と勘違いし、FX山の1番高い所まで昇って、複雑骨折します。
これが、コツコツドカンです。(中級者の特徴です)
コツコツ稼ぐ →自分には実力があると勘違いする
→リスクを上げる →ドカンと吐き出す
FX界の失敗とはこういう物です。
FXもスキーと一緒です。
身の程を弁えて、徐々に腕を上げて、徐々にリスクを上げるのです。
これをしないから、チャート上において複雑骨折するのです。
どうすればFXで失敗しないで済みますか?
と言われたら、スキーと同じですよ!
インストラクターに指導していただく → 自分の技量を高める →徐々に高い所に昇っていく → 徐々に滑れるようになる
上達には順番があるのです。
でもFXは利益確定ができてしまうので、身の程弁えず、錯覚してしまうのです、、、これが失敗の原因です、
ここから先は私の失敗の体験談
一時期、相場から離れようかな、と思いましたが、私は東証や外為市場から離れませんでした。
ここで東証や外為市場から離れたら、自分は脱落者になるな・・・自分を自分が嫌うだろうな・・・セルフイメージ下がるだろうな・・・と
意地でも離れるか!
と歯を食いしばった記憶があります。
今思うと、資金的には大変厳しい時期で、金運は下降トレンドでしたが、自分の心から「迷いが晴れて」、次の内面的飛躍の段階への橋渡しとなる出来事でした。
次の内面的飛躍の段階は、「負ける原因は心に有る」という時期です。例外の無いテクニカルなど存在しない、という点が骨身に染みている時期です。
早く検証ソフトを回して、不動心を身に着けたいな・・・と「情熱」が戻ってくる時期です。ここで相場師は一皮むけます。(ここに届くまでに相場を去るか、資金をすべて溶かすかのどちらかです ←資金をすべて溶かした後、履歴書書いて給与稼いで、相場に戻ってくるか、ここで相場の神様に誠意を試されます)
ほとんどの相場師は「大学生でもワンクリックで〇〇万!」とか「主婦が家事の片手間で○○万!」とかライトな気持ちで相場に来るので、ここで気持ちが折れます。(最後は意地です)
中級者の時代、つまり「悲観的な段階」と「迷いの段階」は資金も下がりますし、情熱も下がりますし、ハッキリ言って暗黒の時期です。
陰極まって、陽に転じます。夜明け前が1番暗いですし、2月の下旬を過ぎたら、陰極まって春が来ます。
今感じている稼げない冬の時期にも寿命が来る
その春を信じられずに、エサで終わって脱落していく人が多いだけです。引き続き、エサで終わる脱落組が1人でも減るよう、ブログを書き続けるつもりです。
この時期までは、売買日記を書き続ける事をおすすめします。次の段階はいわゆる「一皮むけた」時期ですから、売買日記は卒業できていると思います。
次に大事になってくるのは、「検証作業」です。
一皮むけるまでが相場師の苦しい時期ですから、書いた売買日記を定期的に読み直して、連勝後の慢心を戒めたり、テクニカル知識の優先順位づけの教材にしたり、自分の性格に合う、合わない「根拠選び」に書いた売買日記をご利用ください。
<結論!>
・悲観的な段階を卒業すると、迷いの段階に移る
・迷いの段階はチャート博士になっている(決して無知ではない ←実は順調)
・100%仕事するテクニカルなど無いが、「テクニカル以上に大事な事があるかも・・・」って「疑い」が出るまで、聖杯探し頑張る!
・自分の売買日記を読み返して、テクニカル情報の優先順位を考えてみる
・1時間足、4時間足、分足などよりも、「日足」売買は、「時間的矛盾」を考慮せずに済むため、実は簡単!(勝ち易きに勝つ!)
・この時期は、「学ぶ段階」の最終局面なので、損得、儲けた損したは脇において、相場の神様に「勉強させてもらう」
・稼ぐことを急がない
・チャート上のすべての値幅を取ろうと思っても取れない。(人間業ではない)
・この時期のご褒美は、「アナタ、プロっすね」と後々言われる、土台の完成
相場は全員が儲かるようにできていない、「そこで買って、誰に売りつけるの?」 という目線でチャート見る。
・おめでたい野郎になった経験が、ビビりそうな大衆がぶん投げるポイント、飛びつきポイントの眼力を高める
スキーもボーゲンだけでは不十分です。
ボーゲン以外にも学ぶべきことはいっぱいあります。
FXも同じです。指導者が居なくて困ってます! という方は私の教育講座で指導者として「お試し」くださいね! あなたの問題は解決できます!
スキーと同じで、FXも徐々に実力を上げて、徐々に雪山の高い所に昇っていく。これが1番安全ですよ!
聖杯探していますが、どうしても稼げないです!悩んでます! って人は
・上昇トレンドでは新規の買いのみを行う
・下降トレンドでは新規の空売りのみを行う
この2行を徹底してみてください、1000通貨とか、先物mini1枚とかで。
意外と簡単にスランプから脱出できますよ!
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