この記事は、酒田五法を始めとして、寄り付き、終値、最安値、最高値がチャートのどの辺りで出現したかによって読み溶ける情報が違う事を解説した記事です。
ローソク足の足組みやチャートパターンは出る位置によって読み解ける大衆心理は変わってきます。FX初心者はテクニカル分析の勉強になると思います。
※)この記事は約2分半で読めます。
Q) ロウソクチャートを勉強し始めました。
まず基本の形を読んで、次に基本の形からなる組み合わせなどに進んできました。
一つの組み合わせを見ながら、数年分のチャートデータを調べましたが、本に教えている組み合わせがめったに見つかりません。本にあるチャート例がとてもわかりやすいのに。
探し方が間違ってるか、形の認識が違うのか。
アドバイスをお願いします。
A) ローソク足の勉強にはステージがあります。
学業にステージがあるように、(小学校→中学校→高校)ローソクの学習にもステージがあり、順番に進めていくしかありません。
1番最初のステージは、4つです。4つとは
①寄り付き
②終値
③最高値
④最安値
この4つです。これが理解できると、ローソクの胴体と上ヒゲと下ヒゲが理解できます。
この理解は、1番最初のステージであり、知識としてはmustの部分です。(入門的すぎるので、この記事では割愛しますね)
このステージを卒業すると、次のステージに進みます。
次のステージは、
チャートのどの辺りで、どんなローソクが出たのか、
というステージに進みます。(この部分も知識的にはmustですよ!)
<サンプル>

1番左側に極端に長い下ヒゲの陽線があると思います。
このように、長いヒゲ(スパイクと呼ばれます)が底値圏や天井圏で出ると、相場が反転することが非常に多いです(確率的に)。
これをセリング・クライマックス(売りの極致)とか、バイイング・クライマックス(買いの極み)とか言います。
このサンプルですと、極端に長いスパイクが左側に有り、いわゆるセリング・クライマックスです。
供給軍の空売り玉の弾切れですね。需要軍が強いわけです(陽線で終わっている)
で、需要軍の方が強いんですよ?と言いたげなセリング・クライマックスを暗示する長い下ヒゲの陽線が出た後、その暗示を汲んだように、上昇トレンドへと転換しています。(下降トレンド→上昇トレンドへの変更)
ローソクの勉強の第二ステージはチャートの位置関係と、形状です。
具体的には、天底で長いスパイクが出たら、反転の可能性がかなり高いよ?という理解です。
で、次の第三ステージが、ご質問の
基本の形からなる組み合わせ
です。
おそらく文脈から、酒田五法の事を言っているのかな・・・と感じますが、
酒田五法は重要度は無茶苦茶高いわけではありません。知らないよりかは知っておいた方がよいですが、もっと大事なことってあります。知識としてはmustではなく、wantですね。
では、質問の回答に入りますね
Q)
一つの組み合わせを見ながら、数年分のチャートデータを調べましたが、本に教えている組み合わせがめったに見つかりません。本にあるチャート例がとてもわかりやすいのに。
探し方が間違ってるか、形の認識が違うのか。
A)
ローソク足の足組みや、チャートパターンはチャート上のどこで出現するかで意味が変わる
どのローソク本を使って勉強しているのか分かりかねますが、まず、仕分けしましょう。(天井圏、中段圏、底値圏の3分割)
例えば、はらみ線という組み合わせなら、底値圏や、天井圏で出やすい組み合わせです。
株本でローソクの組み合わせを学ぶのは実力upには役立ちますが、どの部分(底値圏、天井圏、中段圏)で出やすい組み合わせなのか、という見解を省いてチャートを探しまくると、おそらく重労働になります。
例えばですが、はらみ線の検証を過去チャートで頑張る! と決めた場合、天底を重点的に探す →見つかりやすくなります。
この足組は、この部分で出やすい → じゃあ、過去チャートのこの部分を重点的に探そう →見つかりやすい
こういう事になりますね。
どの株本をご利用かちょっとわからないのですが、
ローソク足チャートの読み方 小澤 實さん 日本実業出版社

は、どの部位で、どの足組が出やすいか、という一点を仕分けしてくれています。
酒田五法を学べる動画を紹介
酒田五法を身に着けたい方には良書な気がしますね。
具体的には過去のYou Tube動画で解説しておきました。
粗品でございますが、足組を学びたい方は学習用にご利用ください。
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