株の売買や先物取引で成功するカギは先読みする力か?
株の経験が豊富な人は先見の明があるのかな?見えない未来が見えているのかな?未来を見通せないと稼ぐことってできないのかな・・・
損切が続いて気分が沈んでいるとこういう考えが頭をよぎると思います。
<本日の記事を読む利益>
・相場師に先見の明など必要ない、と気づきます
・先見の明は不要だが、mustになる努力が見えます
・現在の相場観を語っています
<本編ここから>
先見の明は必要か?
この辺も誤解が多い点だと思いますので、明確にします。株式トレード、通貨トレードに「精度100%の先読みの力」は必要ではありません。
予測は何の意味もありませんし、そもそもできないです。動く株価、動く為替レートに対して反応を選ぶことしかできません。
トレーダーにできる事は少ないです。実際には
・相場の雰囲気を「察する」
・自分が得意とする間合いに株価が入ってくるまで「待機」
・購入する株数を決める(ポジションサイズ)
・ここまで価格が逆行したら損切りする、という損切りラインを設定する
・ここまで順行したら利益確定注文を出す、という利食いプライスを決めておく
・マウスをクリックし、注文を出して売買を成立させる。
実はトレード現場では「この程度の事」しかできません。一旦エントリー注文を出したら、株価が順行するか逆行するかはマーケットが決める事であって、不確実性の支配下に置かれます。
どの辺りで利食いさせてもらえるかも、相場の神様が決めます。
ですので、トレード現場で決断を下す前に、優位性のある売買ルールを設計しておくことが儲けるためのmustとなります。
また、優位性のある売買ルールがちゃんと機能するかどうか検証ソフトを回して検証作業に励むことが不動心を維持する秘訣となります。
株で儲ける人、通貨トレードで儲ける人は未来が読める人だ、特殊能力を備えた人だ、というイメージを私は持っていました。
優位性のある売買ルールが手元にあり、それを不動の心・平常心で注文を出していけば、未来など見えなくても黒字を出すことは可能です。
実際、経験豊富な相場師も先見の明は持っていませんし、未来を読み通すことは相場師のmustではありません。
ただ、経験豊富な相場師は、「未来イメージ」のようなものを持っており、複数のシナリオを持っています。
2018年、12/22段階での私のシナリオは下記の通りです。(サンプルとしてNYダウを使っています)
米国30の日足は横継続かと思われたが、どうも横が終了して、縦っぽい(しかも下)
週足の移動平均線75週がサポートしきれなかった。そして、週足で、ヘッド&ショルダーズが形成された。23400あたりでネックラインを引けるため、下方向を意識している相場師が多そう。
月足の米国30はヘッド&ショルダーズの完成と移動平均線75ヶ月からの乖離。含み益が随分膨らんでいるため、大量虐殺の可能性がある。
リーマンショックから約10年。米国は金融緩和を継続し続けて(米国は)虐殺らしい虐殺がなかった。そろそろ大量虐殺が来ても不思議じゃない時間の経過。
自分の相場観を語るのは好きじゃないんですけど、
月足
で重要な局面を迎えているため、例外的に私のシナリオを語りました。
米国30が崩れますと世界が崩れますので、日本や外国に危機が飛び火する可能性はあります。
日足でヘッド&ショルダーズが形成されるのと、月足でヘッド&ショルダーズが形成されるのでは、
意味が違う
ので、売り目線に切り替えた方が良い「テクニカル」「時間の経過具合」と思っています。
すこし話がそれて「私の相場観」になりましたが、本日の記事で言いたいのは、
複数のシナリオを用意しておいてください
という事です。
2本くらいシナリオを用意しておいて、こっちのシナリオが実現したら、こういう行動をとろう、反対のシナリオが実現したらこういう行動をとろう、判断が難しくなったら「休もう」 3本くらいの選択肢を用意しておくことが大事かと思います。
100発100中の未来イメージなど必要ありませんが、より精度の高い未来イメージは有ったほうが良いように思います。この辺りはテクニカル知識の総量と経験と脳内に存在する「チャートを見た記憶量」が正確な未来イメージを生むように思います。
まぁ、自分の未来イメージが外れたら、
損切ればいいだけ
ですので、やはり損切り上手になるのが最強です。(資金量を下げると損切の痛みが減るので損切上手になりやすいです)
未来の事は分からないけれど、複数の未来イメージは持っている。こっちのシナリオが実現したらこういう注文。反対側のシナリオが実現したらこういう注文。双方の損益比率はこれくらい、勝率はこれくらい。検証ソフトで過去に調査済み。判断が難しくなったら「休む」
こういうのが良い決断です
こういう「ぶ厚い検証データ」に支えられた優位性のある売買ルールが用意できていれば、先見の明などなくても対応できます。
FXのコツは複数存在しますが、
①シナリオを複数用意しておく
②どちらのシナリオが実現しても対応できるように「事前に検証を済ませておく」
この2つは間違いなく大事な部分です。
結論!)
トレードで黒字を出すために「先見の明」など不要!予測は意味ないし、そもそも人間業ではない。
未来イメージは複数用意しておく
「損益比率」と「勝率」と「利食い幅」と「損切幅」を検証ソフトで事前に調査しておく(複数シナリオ用)
どちらのシナリオが実現されても対応できるようにしておく
自分の未来イメージが外れたら「損切ればいいだけ」
よって、資金量を下げて損切に痛みを感じにくくするのが勝利の秘訣(受け身上手になる)
優位性のある売買ルールを設計し、検証済みデータを手元に用意し、平常心で注文を出していくこと!
複数シナリオを用意できない人はテクニカル知識が不足している可能性がある。株のチャート本などでテクニカル知識を増やそう。
<注意喚起!>
本日の記事で私の相場観を一部語りましたが、相場は何でも起こり得ます。私の相場観が外れることだって十分にありますし、外れたら損切れば良いだけです。
100発100中の相場観など必要ではないですし、そもそも人間業ではありません。投資・投機(トレード)は自己責任ですので、私の相場観でご自分の判断を曲げないでください。
相場師にとって自己責任が不徹底になるのは良いことではありません。また、株番組やYahooファイナンスの掲示板をのぞき見するのも「迷い」や「不安」が増えるだけですので、おすすめしていません。
あくまで読者様の「未来イメージ(相場観)」とローソク足の状況。これらを最優先してください。相場師の出す注文はどこまで行っても自己責任ですし、相場でうまくいく秘訣は資金量を下げて、損切の痛みを小さくすることです。
私が語った相場観は「参考程度」に留めておいてくださいね。「うん、そういう未来イメージも有りうるね」という参考程度でご了承願います。
相場は自己責任です。