ボラティリティについて ~上級者はボラティリティを見ている~
FXチャートの見方がわからない・・・ダウ理論を学んでも、ストキャスティクスを学んでも、フィボナッチを学んでも、ボリンジャーバンドを学んでも勝てない、稼がせてくれない・・・中級時代に誰もが1度は味わう感情です。本日は株やFXのチャートの見方の記事です。
私のブログはマインド論が多いのですが、それは「心」と「技」が交差する所に利益があると思っているからです。
「心」だけでも駄目で、「技」だけでも駄目です。茶道で言うなら、「おもてなしの心」と「作法」です。あくまで「心」と「技」は車の両輪です。(本日は「技」の記事です)
<本日の記事を読んだ後の利益>
・チャートにはどういう情報が転がっているのか、理解が深まる
・チャートから別の情報を拾うことができるようになる
・チャートの見方の1つ上のステージがどんな感じの世界なのか、イメージが膨らむ
<本編ここから>
ボラティリティは大事です。初心者は値上がりした、値下がりした。儲けた、損した、そういう所ばかり見ています(チャートの縦軸しか見ていません)
※)ボラティリティ ←価格の変動率の事です。ボラティリティが高いという場合には値動きが激しくなっている様子を言います。(値幅の大きさの事ですね)具体的に言うと、ローソク足の本体の幅が広いか、狭いか、という事です。
中級者も後半になってくると、チャートの横まで見るようになります。時間の経過のことですね。
上昇相場になってから、どれくらいの時間が経過したのだろう・・・横ばい相場になってから、どれくらいの時間が経ったのだろう・・・等ですね。要は時間の経過です。(チャートの横軸)
そろそろ相場の雰囲気(相場環境)が変わってもおかしくない時間の経過だな、など損益以外に時間の経過を見ているわけです(中級者後半)。
このステージが終わると、次はボラティリティ(ローソク足の値幅)を見る時期が来ます。
高ボラティリティ相場(値幅が大きい相場)と低ボラティリティ相場(値幅が小さい相場)は交互に来ます。(高ボラ→低ボラ→高ボラ→低ボラ→高ボラ→・・・)
一般的にレンジ相場(逆張り相場)は低ボラティリティです(値幅が小さい相場です)。低ボラ相場の時に、
相場はエネルギーをためている
のです。レンジはいつか終わります(永続する相場はありません)。
横ばいが終了する際はエクスパンション(レンジぶち抜け)の大陽線や大陰線が出ます。こうしてレンジ(低ボラ相場)からトレンド相場(高ボラ相場)へと相場が変わります。
相場は低ボラと高ボラを行ったり来たりしているんですね。(高ボラになるために、エネルギーを蓄える必要がある)
チャートの縦軸(損益)のみ見ている方はチャートの横軸(時間の経過)、縦横見えている人はボラティリティについても見てくださいね!こうやって、トレーダーとしての成長階段を昇っていくのです(目標はエンディング:勝てるトレーダーの階段ですね)。
相場が上なら上、下なら下に行くには、誰かの損切が燃料となるのです。
例)横ばいトレンドで下値支持線で新規買いした。下値支持線が機能せず、下方向にトレンドが発生した。横ばいトレンド継続を見込んで下値支持で買ってた人が、慌てて損切の売りを入れる。この売りが売りを呼ぶ現象が、下降トレンド発生の燃料となります。この動画の7:04で解説しています。
チャートから沢山の情報が拾えるのがベテラン相場師です
・値上がりしたのか、値下がりしたのか
・時間がどの程度経過したのか
・雲の上か、雲の下にローソクがあるのか
・買われすぎているのか、売られすぎているのか
・縦の相場か、横の相場か
・高ボラティリティの相場か、低ボラティリティの相場か
等々
チャートから拾える情報はテクニカル情報だけではありません。横の情報(時間の経過具合)や、ボラティリティの高低(ローソク本体の幅)なども拾わなくてはいけない情報となります。
1度に何もかも拾えるようになるのは至難の業だと思いますので・・・
今、チャートの縦(損得)だけ見てる人 →横情報(時間の経過具合)に意識を払ってみてください
今、チャートの縦(損得)と横(時間の経過具合)の両方にフォーカスできている人 →高ボラ相場と低ボラ相場に仕分けしてみてください
トレードの階段を昇るのは一朝一夕の事ではありません。千里の道も一歩から、という日本語がありますが、努力目標として、1つ上のステージに居る人の着眼点に意識を払ってみると、次のステージが身近なものになります。
1回上方向が発生したら、どれくらいの時間が経過することが多いのか
1回下方向が発生したら、どれくらいの時間が経過することが多いのか
1回横方向が発生したら、どれくらいの時間が経過することが多いのか
検証ソフトで調査してみると、自分のトレードに自信が持てるようになります
結論!)
ボラティリティは大事!高ボラ相場と低ボラ相場が交互に来るから、ボラティリティと時間の経過を考えながら、建玉について考えておく事。
横の相場(低ボラティリティ)なら横向きの手法が輝く 具体例<ストキャスティクス、RSI、MACDのオシレータ(振り子)など>
縦の相場(高ボラティリティ相場)なら縦向きの手法が輝く 具体例<グランビルの法則、一目均衡表、エリオット波動など>
1度に何もかもできるようにならないので、当面は努力目標として、1つ上のステージの人が見ている情報を拾えるようにする
縦(損得)しか拾えてない人は、横(時間の経過具合)にも意識を払ってみる
縦(損得)、横(時間の経過具合)、両方にフォーカスできているステージの人は、ボラティリティについてフォーカスする。
株で儲かるためには、時間の経過具合を検証ソフトで調査してみる(こういう所で相場師の真剣さが試される)
<お知らせ>
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