この記事は、株やFX、先物取引の初心者が、手法を学んだけど、トレードで失敗したり、大損する裏話をまとめた記事です。
現時点での株トレード、FXトレードの教育の実情と、稼ぐ相場師とのズレが存在しているのが、稼げないトレーダーを大量発生させている、ある意味、業界の裏話です。
※)この記事は約2分半で読めます。
値動きの規則性や手法を学んでいるのに、稼ぐことに失敗している相場師が多いのは何が原因か!?
値動きに規則性があるなら、規則性を学べば儲かるよね?
これだけ沢山の株本、チャート本が出回ってるんだから、値動きの規則性は学べそうなものじゃん?
それでも稼げない人が90%って事は何かあるんでしょ? よほどの事情が。
そこんとこ、教えてよ。トレード界の裏側を。
鋭い事を考える方がいらっしゃるので、私見を書きました。(的はずれな事は書いてないと思います)
<本日の記事を読む利益>
・株教育、FX教育の実際が学べます
・稼げるようにならない理由も一部解説しています
・トレードの世界も一般と同じで、能力が物を言います。その能力を細分化しました
・大損や失敗が嫌なら、自己を教育する参考記事にはなると思います
<本編ここかから>
Q) 株・FXについて。
株の本がたくさん出ていますが、法則通りにやれば儲かるのであれば、皆、損をしないと思います。
よく、初心者は食い物にされるだけ、という言葉を見かけますが、これは具体的にどういう事なのでしょう。
チャートの予測をし間違えて、大きな利益を出せない、、という意味でしょうか。
知り合いには初心者の頃から利益を出し続けている人もいます。
A) これは良い記事になりそうな予感がプンプンします! 最高です!
いつも通り、気になる部分を赤い字に変色しておきました。
まず、 株の本がたくさん出ていますが、法則通りにやれば儲かるのであれば、皆、損をしないと思います。 ←ここですが、着眼点が素晴らしい! 出回っている株本やチャート本は、値動きの法則性や、チャートの見方を解説しているのですが、
株本やFX本は、基礎基本は教えているが、大事なことは教えていない!
大事な事は語っていない
って部分が有ります。 汗
<私が撮影した大型書店の利殖コーナー>
これだけ沢山の株本が書店に行くと並んでいるわけですが、値動きの法則性(ダウ理論など)は色々と書いてあるんですが、トレードの大事な部分をうまく割愛している部分があります。
また、良心的な株本もあると言えば有るんですが、大事な部分を、サラッと書いています。
読み手の実力が追いついていないと、著者の言いたい大事な部分を読み落とす
ですから、初心者や勉強量が追いついていない人が、良質な株本と縁が有っても、決定的に大事な部分を見落としてしまうのです。(実力が追いついてないので、見落とす ←昔の私です)
書店の株コーナー、FXコーナーの前に行くとわかるのですが、株本は大別すると
①初心者向けの本(約定の種類、スワップ金利とは~、証券会社の選び方など)
②テクニカルの本(一目均衡表とは~、エリオット波動とは~)
③心構えの本(勝って驕らず、負けて腐らず など)
④メンタルの本
⑤伝記(偉大な相場師たち)
⑥くだらない本(射幸心を煽るだけの本)
⑦ごく稀に良心的な本
等々、これ1冊だけ買えば大丈夫です!ちゃんと稼げます! ていう1冊で事足りるように出版されていないんですね。
例えばですが、トレンドが理解できても、資金管理が理解・徹底できていなければ、いつか破産するわけです。
トレンドが理解できていて、資金管理ルールが徹底されていても、分割してエントリーする、という技術を持っていないと、だまし的なヒゲに狩られて、利食いさせてもらえないわけです。(損切貧乏) ←期待値が仕事しない
分割エントリーが学べていても、テクニカルの知識が不十分だと、どういう所で新規注文を出すと期待値が良好なのか、理解できないわけです。
また、期待値が良好でも、トレーダーとしての心構えがカスだと、継続して売買ができないわけです(途中でメンタルがおかしくなる)
このように、これ1冊読めば、後は稼げます! ていう感じの出版姿勢になっていないんですね。
良いトレーダーを構成する要素は色々とあり、手法は要素の1つ。他にも身に着けないと継続的に稼げないのが株やFX,先物取引の世界。
これは私見ですが、トレードで稼ぐってのは、通知表でオール5を取る感覚に近いです。 ドラクエとかのRPG とかって
①ちから
②すばやさ
③しゅびりょく
④さいだいHP
⑤さいだいMP
⑥かしこさ
⑦うんのよさ
等々、ドラクエって勇者の能力を細分化できるじゃないですか。
<ドラクエ 通知表>
で、ドラクエとかでエンディングに行こうと思ったら、すべての能力をハイグレードにしないといけないわけです。 すばやさ、とかHPとか、ちから、とか、すべてをオール5にする。
で、トレーダーとして稼げるようになるってのは
すべての要素を高い水準で揃えた時、良い相場師に成長し、継続的に稼げる
①初歩的内容(マージンコール、スワップ金利、約定の種類、スプレッド、ローソク足の4つの値、配当金、税制 など)
②トレンド判定(ダウ理論)
③トレンドライン、下値支持線、抵抗線、 支持抵抗の応用的使い方 ラインの引き方
④移動平均線を始めとする、各種テクニカル
⑤メンタル
⑥資金管理
⑦市場そのものへの深い理解(レンジが出やすい通貨ペアは? トレンドが出やすい時間帯は? チャートに影響与える指標発表は? 等)
⑧時間足と時間足の矛盾のさばきかた(マルチタイムフレーム分析)
⑨テクニカルとテクニカルの矛盾の捌き方
⑩検証努力
ダマシと分割エントリー 等々
(頭に浮かんだ順に羅列しました)
このように、ドラクエの勇者と同じで、トレーダーも、各種能力に分けることができるんですね。で、すべての能力でオール5を取らないと、トレードの世界でエンディングに行けないわけです。
もう一度、参考画像に戻りますが、
<大型書店の利殖コーナー>
これ1冊読んでおけば、すべての能力がオール5になる! ってのが無いんですよ。
(良書はありますが、テクニカルは詳しくなるけど、ダマシがさばけるようにならない、とか。あっちは立つけど、こっちが立たない、、、みたいな感じ)
トレーダーとしてのすべての能力がこれ1冊で大丈夫です! てのが無くて、実は、複数の本を組み合わせて要点を理解し、日々の売買に反映させて自分のLvを上げていく! ってのが個人トレーダーに求められるわけです。
で、質問に戻るのですが、 株の本がたくさん出ていますが、法則通りにやれば儲かるのであれば、皆、損をしないと思います。 ← これですが、実に鋭い質問でして、値動きの法則は株本で学べるんですが、値動きの法則だけ通知表5で、資金管理が1、メンタルが2、ダマシをさばく能力が1、市場そのものへの深い理解が1、・・・ こんな感じのトレーダーになってしまうわけです。
で、トレーダーとして、すべての能力がオール5にならないので、エンディングまで行けない、資金が複利で増えていかない・・と。 これがトレード教育の現状だと思います。(シビアですね~)
そもそも、殆どの社会人に独学で株本ですべて身に着けろってのが酷な話
で、そもそもですが、会社員の方がトレード始めるわけです。職場で1週間の殆どを過ごす、時間が無い、お金を殖やしたい、自由な時間が欲しい・・・こういう動機でトレードの世界にくるわけです。で、さっきの大型書店の画像を見てほしいのですが、時間の無い社会人にこれだけ大量の本が読めますか? って話です。そもそも株本の目利きができませんし、目利きができるようになるまでの時間も足りていないわけです。
で、値動きの法則性だけ学んで(グランビルなど)、損切で終わる、資金が減っていく、何だよ、このテクニカル。カスじゃねーか。また俺を裏切りやがった・・・次の偉大なるテクニカルって無いの?・・・以下、延々とテクニカルをハシゴする。
こんな経験を積むうちに、結局資金が増えないじゃん、結局は「手法」が悪いんでしょ? 手法さえ有れば稼げるんでしょ? という考えに変わります。 まるで、
元気玉(=手法)さえ有れば、フリーザに勝てるんでしょ?
と言いたげです。
元気玉が不要! ってわけじゃないですが、地味~な基礎練を悟空は頑張ってるわけです
で、さすがに基礎的な修行をすっ飛ばして、御託は良いから「元気玉教えてくれよ!」 というのはちょっと無理でして、
手法が不要ってわけじゃないですが、トレーダーとしてすべての能力をオール5にしてください! ってのが実際の部分です。
質問をもう1度、引用しますが、 株の本がたくさん出ていますが、法則通りにやれば儲かるのであれば、皆、損をしないと思います。 ←値動きの法則を学んだだけでは、稼げないんですよ!(資金管理、メンタルなど) ←値動き以外にも大事な部分ってありますので。
また、株本を書く側も書く側で、読み手の実力を考えながら、書いていないんですね。
余談になりますが、私の前職が予備校教師ですので、相手の実力に合わせた指導をする! ってのが身についています。
塾や予備校にも通知表で3の子や、5の子、色々な層の生徒さんがいるわけです。 で、相手の実力に合わせた教材を選んであげる、相手の実力に合わせた指導・解説をする! てのが前職の職業病として、今でも残っています。
例)通知表3の子に、地域トップ校の予想問題を解かしても脱落しますし、通知表5の子に、平均的な問題を解かしてもアクビが出るわけです。
で、自分の前職が「相手の実力に合わせた指導をする!」っていう世界でしたので、株の教育、FXの教育を見ていると
こんだけ大事なことをサラッと書かれても、読み手は大事さに気づかねーだろ!
とか
要点のみをまとめて教えてやれよ!
とか
すべての能力で5に届くように株本を設計すればいいのに・・・
とか、かゆい所に手が届くような教育をやってやれよ・・・有料で株本売ってんのなら!
という、前職の職業病が出てしまうのです。
で、情報商材とかも、手法さえあれば稼げるんですよ? というオーラ・雰囲気を前面に出すわけです。(セールスレターに札束の山を置いてみたり、獲得pipsを自慢げに出してみたり)
稼ぐために手法は大事ですが、手法以外「も」大事です!
<フリーザすら殺す元気玉が撃てるように、悟空だって地味な基礎練をやってるわけです。トレーダーも基礎練って要ります>
巷の情報商材は、トレーダーとしてオール5が取れるように設計されていないんですね。
ここから、本心を語りますね。トレーダーの世界は90%が資金減らしてるっていうじゃないですか。あれ、本心を言うと
教えてる側が不親切
って部分が多分に有ると思います。
今日の記事はちょっとトレード界の裏話になりましたが、ぶっちゃけマジだと思います。(もちろん、良質な株本はありますし、よく設計された情報商材も数点、私は知っています)
次の質問に行きますね
よく、初心者は食い物にされるだけ、という言葉を見かけますが、これは具体的にどういうことなのでしょう。 ←トレードの世界に限った話ではないですが、何の世界でも、初心者は基礎練が仕事です。トレーニングして初心者を卒業するわけです。 初心者が、トレードの世界に来ると、トレンドに乗れて、利食いが出ることってあるんですね。そこで鼻息フンフンになって、もっと大きく稼いでやろう! と資金管理を無視して、1発退場とかを味わうわけです。
また、初心者は教科書通りの損切をします。で、教科書通りの損切を発動させてから、トレンドが再開するってのがトレードの世界です。初心者はダマシに狩られてしまうのです。
ボクシングの竹原さん、と畑山さんの対談を聞いたことがあるのですが、
基本が出来上がっているボクサーと、基本が出来上がっているボクサーの勝負というのは、フェイントの入れ合い、騙し合い らしいです。
教科書通りのボクシングを、フェイントでいかに崩すか、騙すか、という上級者と上級者の対決は、「手の内の探り合い」になるそうです。
この話って、株やFXのエントリーポイントに似ているな~ とお二人の対談を聞いていて思ったのですが、株もFXも、教科書通りに売買しても儲からないわけです。
かならず、ヘッドフェイクやら、ダマシ的な値動き、ふるい落としで、教科書通りにトレードしている人を「トレンドからふるい落として」からトレンド再開するわけです。
※)トレードの教科書が不要という意味ではありません。
こういう、ダマシをどうすんの? とか、これを克服できないと稼げないよね? って部分が実はトレードの世界って有るんですけど、例えばですが、私、「ダマシをどうすんの?」っていう問題を大真面目に取り組んでいる株本、1冊しか知りません。(買った株本は積み上げたら私の身長の2倍くらいです)
株本で教える側も教える側で、株本を買った人間を稼がせてやれよ! ダマシの捌き方を書いてやらないと、買った人が稼げねーじゃん・・・
「損切が大事!損切が大事!損切が大事!」 ってどの株本でも連呼しているわけですが、そんだけ損切の大事さを強調しておいて、ダマシの扱い方を教えないと、損切貧乏の犠牲者が増えるだけだろ! アンタ、稼がせる気あんのか!?
とかは、書店の株コーナーを立ち読みしていて、頻繁に湧き上がる感情です。
※注意)損切が大事ってのは嘘ではありません。損切を強調しておいて、ダマシの扱いを教えないと、犠牲者が増えるでしょ? 勝率が仕事しないよね?
期待値が絵に描いた餅で終わるよね? 資金が膨らまないよね? 株本を買った代金が死に金になるよね? と言いたいわけです
再度、質問に戻りますね
よく、初心者は食い物にされるだけ、という言葉を見かけますが、これは具体的にどういうことなのでしょう。 ←能力面で稼げるステージに追いついていないため、教科書通りに売買して、上級者に株や外国為替を売りつけられる って意味です。
フェイントに引っかかる、とも言います。
また、能力的に高いステージのメンタルが出来上がっていないため、2~3回利食いが出ると、調子に乗って、鼻息フンフンになって、資金管理を無視して、大きく溶かす、という意味です。
また、トレードの世界では、平常心を高い水準で維持する! という部分が重要になっているわけですが、平常心がグラグラするので、取引中に馬鹿な事をやって、トレンドが転換したのに、ナンピンやお祈りや、脳内会話(テクニカル根拠をかき集めて、逆行するローソクが間違っていて、自分の根拠が正しいことを証明する)を始めて、資金を大きく溶かすわけです。
※)脳内会話が始まった時、トレーダーは損が膨らみます
食い物にされる ってのは聞こえが悪いですが、低い能力でも簡単にFXって儲かりそう! ってナメた人にも問題が有るわけです。また、FX教育、株の教育は先述の通り、予備校業界に比べて、かゆい所に手が届くような親切な教育をやってくれません。 (ぶっちゃけ、90%もの多数派が資金を減らすのは、教える側が不親切って部分は多分に有ると思います)
質問が鋭くて良い質問だったので、ぶっちゃけ話、トレード教育の裏話、等々、巷の株本には書いてない部分まで及びましたが、手法も大事、手法以外もオール5を取る、こういう姿勢が大事です! という理解を頂けますと幸甚に存じます。
あ、あと、気になる部分が有りました。
知り合いには初心者の頃から利益を出し続けている人もいます。 ←売買の世界は初心者が生き残れるように設計されていません。株やFXの世界は、損益比率や勝率、といった期待値を計算するための土台となる部分が有るのですが、初心者の時期に勝率の勝ちの目が出てしまっている可能性が極めて高いです。
いわゆる、ビギナーズラック です。
勝率のサイコロを振って、勝ちの目と損の目の両方がありますので、損の目が出た時に、資金を飛ばす可能性が極めて濃厚に残っています。
初心者時期に利食いトレードが連続すると、相場をナメる原因にもなりかねません。謙虚にトレーダーとしての各種能力をオール5にするようオススメ致します。
結論!)
トレーダーとして各種能力を5にしなくてはならない(通知表みたいな感じ)
手法のみが5でも、残りの能力(資金管理、メンタルなど、その他能力)が1や2だと、トレーダー人生のどこかで駄目になる
巷の株本は、良書も一部有るが、これ1冊で大丈夫です! という設計になってない
複数の株本で要点をまとめていくしかない
そもそも、社会人にはそこまで頑張る時間が足りない
よって稼げない人が90% ってのは、指導する側が不親切って部分が多分にあるはず
良書といえども、売買の決定的に重要な一点を、サラッと書いている。(←熟練度の低い人が読むと、見落とす)
初心者がボロ負けするのは格闘技も野球も同じ。自分の能力を高めていくしか無い。
この辺は株もFXも習い事も野球もボクシングも同じ。
初心者は教科書通りの取引をするので、教科書の裏を掻いてくる値動きにボロボロにされる
今日は、裏話が一部混じっていました。
すべての株本や、すべてのFXセミナーを否定したわけではありません。また、情報商材の中にも良心的な物も存在している、という一点は私も同感です。
株やFXで失敗するのが嫌なら、私のブログを隅から隅まで読みますと、勉強になると思います。ブログにて失敗回避のアドバイスも随分していますので、閲覧よろしくお願い致します。
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