デモトレは大事って聞いた 自分はまだ経験浅いし、デモトレードはやったほうがいいのかな・・・
経験浅い時期に1度は頭をよぎる考えだと思います。タイトル画像は「職人芸」です。相場師の道は「注文職人への道」ですので、職人芸は追求していきましょう!株やFX、先物で儲かるためには、相場のプロになる必要があります。今は未熟でもいつかはプロに昇華しなくてはなりません。
<本日の記事を読んだ後の利益>
・デモトレードの功罪について学べます
・プロ相場師と道楽相場師はどういう違いがあるか学べます
・失敗トレードで落ち込まなくなります
<本編ここから>
この記事ではデモトレードとリアルトレードの違いについて書きます。
デモトレードは証券会社やFX業者が用意していますので、そちらからトライできます。
トレードの世界でよく言われるのが「デモトレード」は大事という話です。私も「デモトレード」の体験はあるのですが、体験から思った事を書きます。
・負けても資金が減らないので、「真剣さ」に欠ける
・真剣ではないので、エントリーの基準(根拠の精度)や利食いもいい加減になる
・途中で仮想資金を増やす事に意識が向い、資金管理をしなくなる(馬鹿でかいポジションサイズとホームラン狙い)
・ポジションを保有している間に、感情の上下・動揺を感じない(仮想資金のため)
デモトレードを推奨する人は多いのですが、自分の体験を振り返ると、「あれは肥やしになったのだろうか?」というのが実感です。
デモトレードと検証は似て非なるものです。検証は本当に大事です。あれは「肥やし」になります。
やはり「真剣さ」に欠ける売買はどうかな、と思うのです。
デモトレードで仮想資金が増えてもリアルマネーを扱ってみたら感情が上下したり、自分の決めた売買ルールを守れなかったり、自分の金銭欲に負けて、売買ルール以外の事をしでかしたり・・・ こういう苦い経験が「肥やし」になると思うんですね。
デモトレードをやるな、と言っているわけではなく、少額(最小株数、最小通貨量)でもよいので実際にリアルトレードをやってみる。 そして損益以外に、「自分の感情の上下」「自分のトレードの悪いクセ」 こういったものを売買日記に書くことに意味があります。
私の例ですが、「自分は3連勝すると調子に乗って天狗になる」という悪いクセがありました。そういった、感情面の記憶を売買日記に書いておきます。
この感情が出ると、大きな負けがそろそろ来るな、と用意しておくんです。こうして自分のクセに自覚が出ると、改善が起きます。
大きく動くと、「飛びつき売買」をしてしまう、「損切り」ができない、「損切り」で終わると悲しい、「待てない」、あれもこれも「エントリーポイント」に見えてしまう、ローソクの逆行が目に入ると「見なかった事にする」気がついたら塩漬け・・・ 相場師には色んなパターンがあります。
最小資金で売買し、こういった体験をして、自分の心のクセに気づく事が大事ですので、デモトレードはそういうのが向いていないんですね。(そもそも真剣さに欠けます)
ぶっちゃけた話、
失敗トレードは宝の山です!
失敗トレード →売買日記に書く →自分の悪い癖を1個1個直していく →ベテラントレーダー
こういう道筋を通りますので、失敗トレードを出してしまったら、「また成功者に近づいたな」くらいのマインドで大丈夫だと思います。
相場の神様が「あなたの売買はここが注意点ですよ」とサインを送っているのが失敗トレードですから、相場の神様からのアドバイスは謙虚に頂戴しましょう。
一般の世界では、成功=良いこと、失敗=悪いこと という扱いですが、相場は違います。
当然、損切で終わると証券口座は減るわけですが、経験値が上がってるわけです。お金→経験値に形を変えて化けただけで、お金は減ってないんですね。
ドラクエとかでもパーティが全滅するとゴールド(お金)が減るわけですが、パーティとしてのEXP(経験値)は上がってるわけです。つまり、EXPが上がってる分、ゲームの難易度が下がり、エンディングに近づいてるわけです。(ドラクエのレベル上げに近いものがあります)
相場師は「お金そのもの」に意識をフォーカスすると負けます。証券口座のプラマイですね。「お金そのもの」ではなく、「エントリーの根拠の精度」にフォーカスすると儲かったりします。
多分、プロ野球選手とかもバッターボックスに入ったら、「ここでヒット打ったら年収が50万あがるかな~」とか考えてないと思うんです。「バッティングの品質(クオリティ)」を高めることだけにフォーカスしてるのがプロの打者だと思うんですね。(バッターボックス内でソロバン弾かない)
プロのお医者さんとかも診察中に、この患者を診察したら「俺の年収どれくらい上がりますのん?」とか考えてない、と思うんですよ。目の前の患者のレントゲンやら徴候にフォーカスしてると思うんですね。(診察室でソロバン弾かない)
プロ野球選手もプロの医者も「お金の事は脇に置いておいて、最高の精度で職務を遂行する」。 これがプロだと思うんですね。
トレーダーだけが、「ソロバン弾きながら職務を遂行」しているわけです。例えば、ポジションhold中に証券口座の増減分見ながら、「今月は家賃払えそうだな・・・」とか、「今度はどこに旅行に行こうかな」 とかです。
こういう雑念が頭をよぎると、相場師はプロの道から外れていきます。損得は脇に置いて、ポジションhold中は、証券口座は開かない。含み益含み損のページを開かない。余力の増減を確認しない。ポートフォリオ欄を開いて「いたずらに感情を上下させない」。
ローソクだけ見る。金銭は脇に置いて、最高の精度で職務(発注作業)に専念する。これがプロとしての正しい姿勢のように思います。
ちょっと説教臭い話になりましたが、トレードという稼業が「金銭そのもの」を扱う稼業ですので注意喚起ですね。「金銭そのもの」にフォーカスすると雑念がよぎり、業務の質が下がる、質が下がると、証券口座も下がる、という話です。
一般の世界のプロをお手本にして、相場師としてプロになりたければ、「ソロバン弾かずに、最高の精度で職務を遂行する」。この辺りが道楽トレーダーとプロトレーダーを分けるマインドセットのように思います。
結論!)
デモトレードと検証は似ているが異なる
デモトレードは真剣さが欠けるので、リアルトレードには及ばない(やらないよりはやった方がマシ)
検証は絶対にやろう!(プロ相場師か道楽相場師かの分かれ目)
デモトレードをやってる時間や労力があったら検証ソフトを回してください。
売買日記を書いてください。自分の感情のクセやパターンを売買日記に書いておいて、自分の改善案としてご利用ください。(失敗トレードはヒントの山)
プロは最高の精度で職務を遂行する!(業務中にソロバン弾いて発注品質を下げない)
株の入門期から「プロのマインド」は用意しておこう