チャートの見方を勉強したけど稼がせてもらえない・・・テクニカルを勉強すればするほど、頭の中が混乱する・・・
こっちのテクニカルは「買え!」って言ってる。こっちのテクニカルは「売れ!」って言ってる・・・4時間は「様子見!」って言ってるけど、1時間は「空売れ!」って言ってる・・・
チャートの見方、複雑すぎ・・・自分に本当に稼げるようになる日、来るの?
自分のトレード学習、これで合ってるの? どうやったら未来チャートが見透かせるようになるの?
株やFXデビューして、ある程度の期間は下積み期間でして、この様な葛藤や悩みにぶつかるのは、実は自然な事です。
ここで途中で株やFXを辞めてしまわないことが実は重要な一点です。この先の見えないトンネルに出口はありますよ!
<本日の記事を読む利益>
・株やFXのスキルアップの努力の方向性がわかります
・テクニカルとテクニカルの矛盾が捌けるように、可能な限り、テクニカルをシンプルにしました
・頭の中の整理整頓ができます
・チャートの見方を解説しています(最後まで読まないと損ですよ!)
<本編ここから>
Q) FXについての質問なのですがどのように勉強していいのか分かりません。ガチガチの初心者です。今実行している勉強としては、
1.テクニカル分析の種類や見方や長所短所をノートにまとめてメモしている。
2.とりあえず実際に取引してみないとわからないので5万円だけ取引口座に入れて取引をやっている。
3.毎日自分の取引をしている通貨に関してはチャートを日足・8.4.1時間足・あとは15分足をメインで見るようにはしている。
やっている事としてはこんな感じです。
2に関しては1ロットの取引を複数回やって1日の合計で20pipsを利益としてあげていくのを目標にやってます。取引回数は5.6回やって10pips稼いだら利益確定してます。ですが今週の初めの3日は順調にいっていたのですが、一晩だけで−160pipsと一気に負けなおかつ初めてのロスカットも経験しました。
金額が大きかったらと思うと寒気がしました。
正直この取引方法だと、リスクばっかり大きくてリターンが少ないと思ってしまってもう怖いです。でもチャートみてポジションを持つタイミングと思ってもあまり動かなかったり持たない時に限って大きく動いたり… 使ってる指標はSMAとMACDとスローストキャスティックスを使ってます。
MACDとスローストキャスティックスが売りと買いで真逆の動きをする事もありますし。
本当に訳が分かりません。
なので今やってる勉強は果たして正しいのか?
一体どんな勉強方法で値動き予想が立てれる様になりましたか??
やっぱり取引したては負けが混むものなんですか??
9割が負けて辞めると言われてるFXで残りの1割になりたいんです。
A) 心中お察しします。結論を言いますと、大変順調に投機(トレード)の階段を昇っておられます。時期的には、このステージか、とお見受けします。
質問が複数点ですので、まとめます
①テクニカルをノートにまとめて勉強している所
②五万円を入金して取引経験を積んでいる
③時間足は日足、8時間足、4時間足、1時間足、15分
④始めて大きく損が出た。(金額が小さかったのが不幸中の幸い)
⑤SMA(単純移動平均線)とMACDとスローストキャスティクス を使って売買をしている
⑥MACDとストキャスティクスが矛盾する
⑦今やっている勉強は正しいのか?
⑧どんな勉強で未来の値動きの予想が立てられるようになったか
⑨取引したては負けるものなのか?
読者様の中にも、この点は自分と共通してるわ~ という方もいらっしゃるかもしれません。私の体験から、書かせていただきます。
まず、 ①テクニカルをノートにまとめて勉強している所 ← これは大変良い事だと思います。テクニカルは色々ありますので、ダウ理論を大事にして、各種テクニカルを補助としてご利用ください。初学者時代は右も左も分かりませんから、1800円くらいでテクニカルをまとめている本もあります。要点をノートにまとめて勉強すると、知識量は順調に伸びると思います。引き続き、その努力の方向性で大丈夫です!
②五万円を入金して取引経験を積んでいる ←これも大変良い事です。トレードの世界は怖いところです。経験浅い時期でも利益確定できたりします。そこで天狗になってもっと稼いでやろう、と大胆になって、大きく溶かします(昔の私です) ですので、どう考えても昔の自分じゃないわ。ひと皮むけたわ。と思えるまでは、少ない入金量で大丈夫ですし、東証や外為市場に献上する授業料も少なくて済みます。
株やFXの売買は丁稚奉公みたいなところが有って、安定的に稼げるようになるまで不遇の時期はあります。この時期に損切りなどで授業料を外為市場や東証に納めるわけですが、売買スキルが向上するまでは証券口座はダウントレンドが継続する、と考えておいた方がいいです。 「FXで簡単に儲かります!」とか言ってる人がいたら、その人、詐欺師です。 ですので、売買スキルが向上するまでは、引き続き、小さな資金量をFX会社に入金してください。
③時間足は日足、8時間足、4時間足、1時間足、15分 ←これはちょっと気になります。 SMAとMACDとストキャスティクスを使っている、との事でしたので、矛盾が出まくるはずです。日足のMACDは買え! って言ってる。4時間足のMACDは売れって言ってる! あぁ・・・どちらを信じたら・・・
こういう時間足と時間足の矛盾、テクニカルとテクニカルの矛盾を迷いなく裁くのは、経験の為せる技であり、経験の浅い時期にはぶっちゃけ出来ません(私もできませんでした)
その頃の自分に言ってやりたいのは、まずは日足だけで売買しなさい。 です。テクニカルの矛盾とテクニカルの矛盾が発生しないし、時間足と時間足の矛盾が発生しないので、経験を積まなきゃいけない時期に、日足というのはちょうど良い難易度だと思うのです。
例えばですが、ドラクエとかで、最初の村を出て、1番最初の大陸で経験値を高めますよね。すべての途中経過をすっ飛ばして、ラスボスの居る大陸に行ったら、コテンパンにされるわけです。
デイトレというのは、ラスボスとは言いませんが、中ボスくらいです。最初の村を出たばかりのLvで挑んだら、ボロボロにされると思います。
ですので、色々な相場環境を体験する。このテクニカルはこの相場環境の時に仕事するな・・・・違う相場環境に変化したらこのテクニカルは仕事しなくなるな・・・とか
こっちのテクニカルはこの相場環境ではカスだけど、この相場環境に変化した時、教科書通りに仕事するわ! 稼がせてくれるわ! と色々と経験してみる。
稼いだり、損したりがトレーダーです。経験をつまなきゃいけない時期は日足売買で、色々な相場環境を色々なテクニカルで売買してみる。そうすると経験値が上がって、Lvが上がって、トレーダーとしてのエンディングに近づけると思います。
④始めて大きく損が出た。(金額が小さかったのが不幸中の幸い) ←これは順調です。 損切が遅れると、結構なpipsで切らされます。また、原発事故など、5シグマの値動きのときは即死級です。ですので、資金量は絶対にあげない、というのは経験浅い時期はもちろんの事、経験豊富なベテランになっても、絶対に譲ってはいけない部分です。
アマチュア相場師と、プロ相場師を分ける境界線は幾つかあるのですが、
次なる偉大なテクニカル探しを辞めて、資金管理を大事にし始めたら、その人はプロトレーダーです。
この「次なる偉大なテクニカル探し」というのが大変な作業でして、やっと見つかった!稼げるテクニカル! RSIサイコー! →逆張り相場が終わって、RSIが稼がせてくれなくなる →畜生・・・RSIも俺を裏切りやがった・・・次はMACDだ! MACDのクロスで入るんだ! →トレンド相場でMACDのクロスで稼げたものの、トレンド相場が終わってるのに、MACDのクロスを大事にしてボロボロになる・・・ →MACDイケてないわ~ よし、次はボリンジャーバンドだ! と、こういう感じで、期待と失望が交代交代に自分を襲うわけです。
この時期を聖杯探しというわけですが、この度に終わりはありますので、腐らずに1個1個テクニカルの勉強をするのをオススメします。
⑤SMA(単純移動平均線)とMACDとスローストキャスティクス を使って売買をしている ← MACDはトレンド系のインディケーターであり、逆張り系のインディケーターでもあります。 つまり、SMAを使っているのなら、MACDのラインのクロスは不要です。
<MACDのラインのクロス イメージ図>
掲載チャートは日経平均株価の6ヶ月の日足チャート。上段が移動平均線5日と、移動平均線25日。下段がMACDのラインのゴールデンクロスとデッドクロス。下段の灰色の上下の山は、MACDの逆張り指標(オシレータ)
この例を使って解説しますが、SMA(単純移動平均線)やMACDのゴールデンクロス・デッドクロスは、縦の相場で輝くテクニカルです。ですので、レンジ相場で使うのはやめましょう。上昇トレンドを後から追認するのがゴールデンクロスであり、下降トレンド発生を後から追認するのがデッドクロスです。(移動平均線もMACDのクロスも同じです)
MACDの灰色の上下の山(オシレーター)の使い方は、ローソク足がUターン(再上昇)する際に、山のボトムが切り上がる、ローソク足がUターン(再下落)する際に、山の頂上が切り下がる・・・このように使っていきます。ですので、利用法はストキャスティクスと同じです。
<ストキャスティクス利用法>
同じチャートで、下段がストキャスティクス。 ストキャスティクスは逆張り系のテクニカルなので、ローソク足がUターンする際、再上昇する際に、ゴールデンクロスします。また、ローソク足が再下落する際、ストキャスティクスがデッドクロスします。 使いみちはストキャスティクスのクロスを利用するか、MACDの山の切り上げ、切り下げと実は同じです。ローソク足がターンする際に出る表示の仕方が違うだけです。気になる人は計算式などを調べてみてください。
ですので、SMA(単純移動平均線)とストキャスティクスを使っているのであれば、トレンド系と逆張り系の両方を実装しているわけですので、実はMACDは不要です。この辺は好みが分かれると思います。MACDが好きな人はMACD使えば良いですし、ストキャスティクスが好きな人はストキャスティクスを使えば良いと思います。
⑥MACDとストキャスティクスが矛盾する ←経験浅い時期に、どの程度のトレーダーなのかを判別するリトマス紙として、逆張り系インディケーターを逆張り相場で使っているか、トレンド系インディケーターをトレンド相場で使っているか、という判別方法があります。
昔の私が雑魚でしたので、ストキャスティクスをトレンド相場で逆張り的に使っていました(穴があったら入りたいです)
また、グランビルの法則を、レンジ相場で使おうとしていました(アホですね~)
未熟な時期というのは、トレンド相場(縦の相場)と、横の相場(ボックス、レンジ相場)の使い分け、その重要性が理解できていません。
チャートから、すべてのインディケーターを消す。ローソク足だけにする。ローソク足だけのすっぴんのチャートにする
→上昇トレンド、下降トレンドの縦の相場。 横ばいのボックス相場。 この2つに仕分けする。
この作業は極めて極めて極めて重要です!(損益を分けます)
<ローソク足だけにして、今がトレンド相場なのか、横ばい相場なのかを仕分けする!>
で、縦の相場なら、トレンド系のテクニカルを使って、売買する。
で、横の相場なら、逆張り系のテクニカルを使って、売買する。
この、今がトレンド相場なのか、横ばいの逆張り相場なのか、という仕分けが「主」であり、どのテクニカルを使えば稼げるんですか? というのは「従」です。
価格がすべて! という言葉がトレードの世界に有るんですが、価格のみを表示させて、縦横の仕分けをしてください。縦の相場なら、縦のテクニカルを使って、取引してください。横の相場なら横のテクニカルを使って、売買してください、という意味です。また、
縦の相場なのに、横のテクニカル使わないでください。横の相場なのに、トレンド系のテクニカル使わないでください! という意味です。
すべてのテクニカルの中で、最優先されるのが、ローソク足が形成する縦の相場と横の相場の仕分けであり、その他テクニカルはあくまで「従」です。
主従を間違えてはいけませんよ! あくまでローソク足が「主」ですよ? というのが、「価格がすべて!」の意味です。
経験が浅い時期は、この「主と従」を無視し、また、ちぐはぐになってしまい、相場の雰囲気とミスマッチを起こして、相場の神様から厳罰をいただくわけです。
<図解するとこんな感じ>
ですので、当面はトレンド系(移動平均線など)と、オシレーター系(ストキャスティクスなど)を使い分けてください。
つまり、ローソクが「主」なので、ローソクが上昇トレンドなら移動平均線をチョイスする。 ローソクが「主」なので、ローソクが横ばいなら、ストキャスティクスをチョイスする、
という、あくまでローソクが「主」であり、その他テクニカルをローソクが形成する縦横に従わせるわけです。
このマインドをもっていないと、テクニカルとテクニカルの矛盾がさばけなくなります。
例) MACDが売れ! って言ってる。でも、ストキャスティクスが買え! って言ってる 等
まして、時間足と時間足の矛盾をマルチタイムフレーム分析で捌いていかなければならないため、同時に考えることが多すぎて、経験浅い時期には負担なわけです。だから、矛盾と矛盾をさばけるようになるまでは、負担の少ない日足で頑張りましょう! と言っています。
⑦今やっている勉強は正しいのか? ←選んだ株本が良心的であるのであれば、順調に行っています。 時間足を日足にして、トレンド相場ならトレンド系インディケーターを使う、横ばい相場なら逆張りインディケーターを使う。 この仕分けマインド。ローソク足にインディケーターを従わせるマインドは中級時代には絶対に大事です! あくまでダウ理論がテクニカルのキングです!
⑧どんな勉強で未来の値動きの予想が立てられるようになったか ←未来の値動きの予想は百発百中にはなりません。予測は人間業ではありません。過去に検証ソフトを回した結果、1回ゴールデンクロスが発生したら、〇〇波動出る確率が〇〇%、✕✕波動で上昇トレンド終了の確率が✕✕%・・・ トレンド継続なら利食い。トレンドが終了し、上昇相場が終わって自分の使ってるテクニカルと相場の雰囲気が合わなくなったら、損切。これだけです。強いて言うなら、検証ソフトを回すと、確率的には未来はこんな感じだな・・・でも例外もあるよね! という未来イメージです。
⑨取引したては負けるものなのか? ←負けを損切りと定義するのであれば、年間黒字の人も損切っていますし、負けています。 負けを、損大利小 と定義するのであれば、経験浅い時期(開始~1年くらい)は、多分、証券口座は減ります。(株やFXってルーキー時代から稼げるほど甘くないです)
損大利小 は嫌です!
って人は、資金管理ルールを守って、掛け金を小さくしてください! 見習い期間をやり過ごしてください! というのがファイナルアンサー となります。
資金管理ルールを徹底する! 掛け金を下げる! ただ、この1点を遵守するだけで、証券口座の余力は上昇トレンドを再開すると思います。
結論!)
1:チャート本や株本の要点をノートにまとめて勉強するのは安上がりでOK!
2:見習い期間は損大利小になるので、小さな入金でOK!
3:日足、時間足、分足 と複数時間足を使っての売買は時間と時間の矛盾を裁かなくてはいけないため、経験浅い時期には負担
4:原発事故やカリスマ社長の逮捕などで、相場は激動する。大きな損が出るのは、相場の世界では当たりまえ
5:だから資金管理が大事
6:移動平均線とストキャスティクスを使っているのなら、MACDは不要
7:ローソク足が形成する、縦の相場環境、横の相場環境が「主」 つかうべきインディケーターは「従」
8:上昇トレンド、下降トレンドでトレンド系インディケーターを使う、横ばいトレンドでオシレーター系インディケーターを使う
9:レンジが苦手です! 逆張りは精神負荷が高いので嫌いです! という人は、上昇トレンドと下降トレンドだけ売買していれば大丈夫。無理しないでOK!
10:未来予測は不要。検証ソフトを回して、発生波動数をデータとして手元に残しておくと、確率的に優位な売買ができる(人間にはバックテストしかできない)
11:開始~1年くらいは、経験が浅すぎるため、損大利小で終わる。資金管理を徹底するだけで、損大 を小さくできる。この見習い期間に、男が磨かれる!
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