本日の記事は、日経平均株価の寄り付きについてです。
窓を開けて始まるか、窓を空けないで始まるか、寄り付く前に予見はできるか、知りたい人のための記事です。
※)本日の記事は約2分で読めます。
日経平均株価が寄り付く原理がわからない。どの条件が重なって日経平均株価が寄り付くのか・・・
自分が買った個別株が寄り付きの下げで損が出てしまった・・・
経験浅い時期は、個別株と日経平均株価の相関性が見えていません。
日本株や個別株は日経平均株価の影響を濃厚に受ける。
日本株は日経平均株価の影響下に置かれますし、日経平均株価は日経平均先物と、ほぼ連動します。
また、日経平均先物の売買は、アメリカ時間も取引されていますので、必然的にドル円やNYダウの値動きが反映されます。
寄り付いた後、どうやって値動きを取っていくのか?
<本日の記事を読む利益>
・初心者向け
・チャートの見方を一部解説しています
・日経平均株価と日経平均先物に詳しくなります
・詳しくなると個別株への影響にも詳しくなります
・寄り付いた後の値動きが大事です
・その値動きでトレンド判定するわけですが、マーケットノイズとの付き合い方が勉強できます
<本編ここから>
Q)株を始めて1ヶ月の入門者です。
日経平均が下がった時は自分の保有銘柄も大きく下げ、日経平均が上がった時は保有銘柄が少しだけプラスという悲しい日々が続いています。日経平均に左右されない強固な銘柄を選別できる目が自分にあればよいですが、残念ながら無理そうです。そこで、その日の日経平均がどうなるのか!をもう少し予測できればと考えています。
寄り付き前に「今日の日経平均は下がるのか・上がるのか」を判断するために一般的に参考にされている指標とはどのようなものでしょうか?(NYダウ・NASDAQ指数・為替・日経先物?…)
また、それらの情報は何時頃に確定される(知ることができる)のでしょうか?
宜しくお願いします
A)個別株はどうしても日経平均株価の影響はモロに受けますね。
東証が15:00で閉まってから、翌朝9:00の時間帯にドル円が動いている。
寄り付き前に~ ←ここですが、まずは日経先物をご理解いただきたく思います。日経平均株価は、平日15:00には値動きがストップしています。
対して、日経平均先物は、15時を過ぎても値動きは続きます。ナイトセッション(夜間立会取引)もありますので、ナイトは、日本時間で、16:30~翌日、午前5:25まで取引できます。
日経平均先物取引は、シンガポールやシカゴ市場で取引されているので、株が止まっている時間帯も、日経平均先物価格は動いている。
というのも、日経平均先物が代表的な先物商品の1つなので、シカゴマーカンタイル取引所(CME)でアメリカ時間でも取引されています。つまり、アメリカ時間にドル円やダウ平均を見ながら、海外勢が日経平均先物を売買しているわけです。
で、日本時間の5:30には夜間取引が終了しますから、東証が9:00の寄り付きの間に、動かない時間があります。その間もドル円などが動いています。
ですので、日経平均株価、というのは日本時間9:00に寄り付くわけですから、昨日の15:00の終値 →本日9:00の寄り付きの間に、18時間のブランクがあるわけです。
東証にとってブランクである時間帯にドル円が動く、ドル円の値動きを見ながら先物トレーダーが日経先物をシカゴで売り買いする、需給が変化した先物取引価格と日経平均株価の価格が明朝の寄り付きに窓という形で幅寄せされる。
その間に海外勢の日経平均先物の売買や、ドル円、NYダウ等々の値動きがあり、それらを全て織り込んだ価格が、9:00に日経平均株価として寄り付きます。
個別株に限らず、日経平均株価も窓(ギャップ)が開いてスタートします。それは、夜間取引で日経先物やドル円、NYダウ等々が大きく動いたため、翌朝9:00に大きく窓を開けてスタートしたわけです。
窓を開けて上げて寄り付くのをギャップアップ、窓を開けて下げて寄り付くのをギャップダウンと呼ぶ。
<窓とは、こういう空間のこと こういうのがギャップアップ>
○で囲んだ部分は、15:00~翌9:00の間にドル円やNYダウが大きく陽線が出て、その影響が出て日経平均先物が大きく陽線が出て、その日経平均先物に連れるように、日経平均株価が大きく上昇して寄り付いた。これをGU(ギャップ・アップ)と呼びます。
<このチャート中央やや右のように、窓を開けて下げて寄り付くのをギャップダウン、と呼びます>
個別株を売買している人は、15:00に売買がストップして、明朝9:00に値動きが再開しているブランク時間もドル円や、CME先物などの値動きにさらされて、不確実(リスク)にさらされているわけです。
日経平均株価の寄り付き価格は予測ができるか!?
ご質問の、 その日の日経平均がどうなるのか!をもう少し予測できればと考えています。 ←ここですが
寄り付く状況を前もって知りたいのであれば、朝8:30くらに日経平均先物の値段を見れば、だいたい近似値で寄り付きます。
また、日経平均株価は日経平均先物と、ほぼ連動しますし、NYダウやドル円の値動きの影響は非常に強く受けます。
それらが反映されて日経平均株価が動く。その日経平均株価に連られて日本株・個別株は値動きする。こういうイメージですね。
また、日経平均の寄り付きは予想できても、利益化はできません。8:30頃になれば、だいたいこれくらいだろうな・・・と目星はつきますが、寄り付いた後の値動きが収益化できる部分です。
売買の王道はダウ理論を使ったトレンド判断。
具体的には、ダウ理論を使って、トレンド判断。トレンド方向にポジションを作れているのか、否かをトレンドラインや下値支持線、上値抵抗線、その他テクニカルを総合判断して判定下す感じですね。
どれだけテクニカル知識を総動員しても、トレンド判断の精度を100%にすることは人間業ではありませんので、今回はトレンド方向に対してアンチになっちゃったな・・・という印象を受けたら、潔く損切注文をクリックして、証券口座を減らすのが1番被害を小さくできます。
まぁ、トレンド終了! という印象を受けたので損切ったら、ただのダマシで下ヒゲに狩られただけ。損切ってキャッシュに化けた後に、切った人間を馬鹿にするようにトレンド再開! というのはよくある話です。
経験値上がってきたら何度も体験すると思いますので、ダマシと損切貧乏と、どうやって付き合っていくかっていうのは相場師として、1~2を争う難しい部分じゃないかな、と体験からは思います。
日足は特にですが、ほとんどの支持線割れ、抵抗線超えは、ダマシのヒゲで終わります。
殆どの、支持線割れ、抵抗線抜けは、ダマシで終わる事が多い。
私の注文ですが、下値支持線をローソク足が上昇トレンドで割ったら、ほぼ「ダマシ」として扱っています。
また、下降トレンドでローソク足が上値抵抗線を超えたら、ほぼ「ダマシ」として扱っています。
GC(ゴールデンクロス)発生 から、DC(デッドクロス)発生までの期間を上昇トレンドと定義した場合に、GC発生後のローソク足の下値支持割れ、が何回ダマシで終わったか、をカウントしてみると、興味深い現象が把握できると思います。ダウントレンドもまた、しかりですね。
<ほとんどの下ヒゲ割れが、マーケットノイズで終わる> ←損切った後に、ちゃんと上昇トレンド再開して、損切貧乏で終わる図
これは日足チャートですが、トレンドに乗っていこう、と思ったら、マーケットノイズに狩られず資金量を下げて、重要な安値を割られるまでは引き続き上昇で見ていく!という姿勢が大事なように思います。
ちょっと寄り付きとは関係の無い話になってきましたが、寄り付いた後の値動きを取っていかないと黒字は出ないので、マーケットノイズに狩られないように押し目を拾うためには、分割して株(ポジション)を徐々に乗せていく、という技術を磨くか、マーケットノイズに狩られる度に、入り直すという「ガッツ」このどちらかは必須となると思います。
この辺は個人の性格に合う、合わないといった個人差が出る部分だと思いますので、これが正解です! とは断言ができない部分に思いますね。
結論!)
・寄り付きの値段はNYダウ、ドル円の影響は強く受ける。また、日経平均先物とほぼ連動するのが日経平均株価
・5:30頃にはCME(シカゴマーカンタイル取引所)の値動きが止まるので、朝8:30(日本時間)頃には、日経平均先物の値段をみれば、大体の寄り付き価格は察しがつく
・個別株はどうしても日経平均株価の影響下に置かれるため、寄り付いた後の値動きを取れるようにならないと、黒字は出ない
・テクニカル知識を総動員してトレンド判定の精度を高めていく
・トレンド判定が正しくても、マーケットノイズに狩られるのは本当によくある話。
・この問題をどうするかが、相場師として頭の痛い部分。
・分割して入っていくか、狩られる度に入り直すか、どちらが自分の性格に負担にならないか、自分の胸に手を当てて作戦を考えてみるのが吉!