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株・FX初心者向け 出口戦略について ~バックテストしないで利益確定なんてギャンブルです~

本日の記事は、株やFX、CFDや先物取引の世界で検証作業を行って、最適利食い幅を統計とっていないトレードはギャンブルです、という趣旨の記事です。

利益確定は検証を行っていないと、利益確定した後に、「あ~あ、もっと伸ばせばよかったな・・・」という悪い感情が芽生えます。

※)この記事は約2分で読めます。

無事に評価益が発生した・・・もう無理! 含め益が溶けてしまわないよう、「エイヤァ!」と利益確定注文を出した自分をあざ笑うかのように陽線が何本も何本も出る・・・

自分は相当の出たはずの利益を逃してしまった・・・

次は引っ張る! 簡単には利益確定注文を出さない!

→せっかくの含み益が、同値撤退で終わってしまった・・・

含み益をどう扱うか、利益確定は実は株・FX・先物の売買で1番難しい部分です。利益確定は100%の確率で後悔の感情が発生します。

<本日の記事を読む利益>

・期待値を正の値に事前設計しておかないと、利益確定のタイミングで苦しくなることがわかる

・検証やバックテストに詳しくなる

・職業相場師と道楽相場師の違いが分かる

結論)

上ヒゲ最先端で売ろう なんて人間業ではない

確実な部分は大事にする。相場の不確実な部分(=確率)が「凶」と出てもドンマイ

天井で売らなくても問題ない。機会損失は問題ない。←強欲さ の方が問題

検証済みのバックテストで正規分布を作っていないと、最適利食幅など理解ができない

フィーリングで利食いやってる間は道楽相場師

事前に検証ソフトを回してバックテストくらいは、やっておく

もみ合いがどちらに抜けるかなんて、予想できないし、予想する必要もない。違ったら切るだけ。

相場のプロになる、ってのは知らないことをゼロにする!って事(何の世界でもプロは即答できる)

手法を真似するのはなく、テクニカルをコピーするのではなく、相場に向き合う姿勢をコピーする!(プロとしての姿勢をコピーする)

<本編、ここから>

Q)株の初心者です。株の売買のうち、出口戦略について教えて下さい。

今日、利益確定に失敗して、利益の1.5倍以上にあたる機会ロスを出してしまったわけです。

新たな材料が出た訳でもなく、期待先行だと思うんですが、高値をつけた時点で、私はそこから上がるのか下がるのか全く判らず売却のタイミングを掴む事ができませんでした。

期待先行の読みづらい値動きであっても『天井で売る』ための出口戦略というのは、何かあるんだろうと思います。

ネットで『出口戦略』と検索しても、損切りの話しか出てきません。損切りではなく、乱高下する相場において利益を最大限にする方法論としての『出口戦略』について教えて頂きたいのです。よろしくお願い致します。

「売却方法」のご指南も大歓迎です。揉み合いの状況で何が起きているかを分析し、売りと買いのバランスが崩れるタイミングと方向を予測するような、正規分布に囚われない指標…みたいなものを探しています。

A)第一印象が、初心者にしては頑張ってる方だな・・・という印象を受けました。

気になった箇所を赤い字に変更加えておきました。

利益確定つまり利食いの最適解は神様だけが知っている領域

出口戦略について教えて下さい、との事ですが、これはつまり、「利益確定のタイミング」のお問合せだと思います。

自分の利確幅の1.5倍の価格分、利益確定をした後に「伸びてしまった」と。

まずは、ここから明確にしたいのですが、「大変順調です」。はっきり言って、上昇トレンドの上ヒゲ最先端で利食いしようなんて、神様だけができる芸当です。

期待値が理解できている方なのか、理解できていない方なのか判断がつかないのですが、損益比率というものがあります。トレンドに乗れた際の利幅はこれだけ、トレンドに対してアンチになってしまった場合の損切幅はこれだけ・・・ 損切幅 < 利食い幅  となるようなエントリーポイントで株を買う、または株を空売る、という判断です。

当然、相場は不確実ですから、例えば「押し目買い」という作戦を立てたとする。支持線が仕事して、上昇トレンドが再開し、無事に、利食いで終わる事もあります。また、支持線が仕事せず、ダウントレンドの入り口で買い注文を出してしまった・・・損切ったあとで、ダウントレンドの入り口だった、と気づいた。

こういう事だってあるわけです。

トレンド方向をダウ理論を使って判断する → 損益比率が良好なポイントまで、ローソク足が寄ってくるのを待機する  →実際に、その間合いにローソク足が寄ってきたら、新規注文を出して、現金 → 株 へと姿を変える  →利益確定 or 損切 or 同値撤退  の3択です。

実は、職業(プロ)相場師になる! ってのは、この連続です。

トレンド判断は実はそんなに難しくありません。具体的に言うと、ダウ理論です。安値の切り上げに成功している途中なのか、高値の切り上げに成功している途中なのか・・・こういう更新を確認していく作業です。

損益比率が好ましいポイントですが、私は移動平均縁やフィボナッチラインを使いながら、トレンドが再開しそうな支持線に引きつけて、損益比率を設計しています。

利確した後、1.5倍も伸びてしまった・・・売買のタイミングをドンピシャにできなかった・・・というのはよく有ることですし、そんなに落ち込むことではありません。

※)利確=利益確定の省略語

損の幅と、利益の幅が、1:3くらいになっていれば、そんなに悪い注文ではありません。 勝率はモチベーションの維持まで考えて、70%くらいは欲しいです。

あまりに勝率が低すぎるポイントで新規注文を出す売買ルールを作ってしまうと、損切のしすぎで

メンタルがやられる

ので、70%くらいは勝率は欲しいと思っています。(時々、支持抵抗が仕事せず、マーケットに資金を持ってかれる感じですね)

『天井で売る』ための出口戦略というのは、何かあるんだろうと思います。良い指標があればご教示下さい。  ←無いです

天井の上ヒゲ最先端で利益確定しようと思ったら、タイミングを逃して、含み益がどんどん潰れて、結局、同根撤退で終わったね・・・含み益を台無しにしちゃったね・・・

こういう体験を積むと、相場師として成長すると思います。

株やFXの世界は、真理(=確実な部分)と、確率(=不確実な部分)が混成しています。

相場には、確実な部分と、不確実な部分があります。

相場の確実な部分(=真理)

・ダウ理論

・下値支持線

・上値抵抗線

・支持線や抵抗線の応用的使い方

・資金管理ルール

・教科書通りの損切(トレンドの根拠が喪失したら逆指値に引っかかって、証券口座の余力を減らす)

こういう入門的であり、誰もが知っている部分が、相場の確実な部分であり、相場の真理です。(私のブログのここで動画学習できます)

対して、相場の不確実な部分(リスク)

とは

ローソク足が、どこまで伸びるのか(利食い幅)

今回のトレンドがどれくらい継続するのか

今回のトレンドが何波動、出現するのか

今回の大陰線がストップ狩りなのか、それとも本当のトレンド転換なのか

次にタッチするであろう下値支持線が仕事するのか、それとも突き破られてしまうのか・・・

FOMCの瞬間、どのようにローソクが動くか・・・

今回空いた「窓」は埋まるのか、埋まらないのか

等々です

まだ経験の浅い方だと思うのですが、相場には確実な部分と、不確実な部分が有るということ。稼ぐためには、確実な部分を大事にする。(ダウ理論、資金管理、支持抵抗など)

で、不確実が味方すれば「ラッキー」不確実が「凶」と出れば、ドンマイです。

今回の株取引で、利益幅の1.5倍を見逃してしまった・・・なんか損した気分・・・という事だと思いますが、ローソク足がどこまで伸びるかは、タイムマシンの所有者である、ドラえもんにしか分かりません。

(個人相場師はもちろん、大手金融の売買担当者ですら知りません。ジョージ・ソロスですら知りません)

損益比率良好で利食いができた、それなら利食いした後に伸びても上出来と考えるべき。

ですので、「上ヒゲ最先端で利益確定したい」という気持ちは捨てて、損切幅よりも大きい利益幅で利益確定できた。今回の売買は成功と言っていい。こういう判断で大丈夫です。

利益確定の最適解は検証データに裏付けらたバックテストしか有り得ない。

未来がまだ起きていない現象のため、タイムマシンをお持ちなら話は別ですが、最適利食い幅など、検証ソフトを回して、バックテストをする以外に方法は存在しません。

検証ソフトを回して、為替の方なら何pipsで利食い、株の方なら、何ティック、何%で利食い というルールメイキングを事前にやっておき、そのルールに従う・・・

こうしておかないと、ポジションのホールド中に、感情が乱高下して、到底、自己を制御できるものではありません。

ローソク逆行中の含み損の動揺に比べたらマシですが、せっかく膨らませた評価益が

どんどん溶けていく

のは、まともな人間なら平常心を奪われます。

ですので、しっかりした利益確定をしたいのであれば、検証ソフトを10年~15年ほど回して、過去のバックテストから導かれる、最適利食い幅を手元に残しておく、自分のパソコンや外付けHDDに入れておく。正規分布化したバックテストのデータくらいは用意しておく・・・

これくらいはやらないと、現金が株に姿を変えている間に、かんたんに トレード → ギャンブルに 堕落します。

まぁ、

検証メンドクセ・・・

という人が多いので、しっかり検証頑張った人が報われるってのは有りますね。

ちなみに、私ですが、為替の検証はFT2というソフトを使いました。株の検証は名前は忘れましたが、確かマネックス証券の有料ツールを使った覚えがあります(結構、昔の話なので記憶があいまいです)

記憶が定かではないのですが、マーケットライダープレミアムだったかな? ちょっと名前まで覚えてないのですが、(確かチャートの背景色が白)

マネックスの有料ツールを使って、MACDのクロスを使って売買ルールを設計していました。

カブドットコム証券が解説してくれています

ちょっと有料ツールの名称まで覚えてないのですが、MACDのラインがクロスしたら、縦のトレンド発生と定義する。 それから押し目買いを仕掛けた時、どれくらいの確率で上手くトレンドに乗れるのか・・・利食い幅はどれくらいで利食ったら「手堅く」しかも「まぁまぁ」の成績で終われるのか・・・

有名所の東証1部の銘柄を猿の様に、検証した覚えがあります。(マネックス証券、てのは間違いないです)

あと、為替はFT2を使いました。検証ソフトが言うこと聞かない場合、操作方法の質問を担当者にしたのですが、対応者が外人だったので、英語でやり取りしたのを覚えています。

今、Google検索かけたのですが、株の検証ソフトは色々出ているみたいですね・・・

私もすべての検証ソフトを試したわけではないですが、私の株の師匠が、道楽相場師を卒業したかったら、検証は絶対にやれ! と言っていました。(道楽相場師は結局は食物連鎖の最下層に連れて行かれます)

揉み合いの状況で何が起きているかを分析し、売りと買いのバランスが崩れるタイミングと方向を予測するような、正規分布に囚われない指標…みたいなものを探しています。

もみ合い相場の需要と供給のバランスの崩れは事前判定は人間業ではありません。

A) 売りと買いのバランスが崩れるタイミングと方向を予測する  ←人間業ではありません

もみ合いが継続するならば、逆張りが正解。もみ合いが継続しないのであれば、逆張りが不正解で、逆張り勢の損切です。で、逆張り勢の損切の注文が いけにえ となって、新たな縦のトレンドの燃料となります。

揉み合いの状況で何が起きているかを分析  ←需要軍と供給軍の注文の数が拮抗しており、綱引きをやっています。(接戦です)

職業(プロ)トレーダーになる為には不明点をゼロに!

プロになるためには、不明点をゼロにしなくてはいけません。

例えば、職業としての寿司屋さんは、魚の事は何を聞かれても即答できます。また、プロのお医者さんは、病気の事は何でも知っています。

ビッグカメラの店員も、家電の事を客に尋ねられたら、「わかりません・・・」とは言いません。  家電のプロは質問に即答します。

相場のプロにならなければ、身ぐるみ剥がされて、エサにされます。相場は資金の奪い合いですので。

病院に行って、医者に相談したら「よく分かりません」と言われたら、その医者、怪しいじゃないですか。(本当に医師国家試験にうかったの?)

中途半端な知識量で相場師を継続して、東証や新興市場、外為市場に 家まで持っていかれると、1番厳しい人生が未来に待っています。

有り金全部失って、電車に飛び込むよりマシですから(本当に飛び込む人、居ますからね?)

知らないテクニカルをゼロにする。検証ソフトくらいは回転させて、バックテストのデータを手元に用意しておく。現金から株に姿を変えている間に、感情面がジェットコースターにならないよう、トレードからギャンブルに堕落しないよう、、、

相場の神様に誠意を見せる

これが非常に重要な心構えです。

テクニカルをコピーするのではなく、手法を真似するのではなく、相場師としての真剣さ、相場に向き合う熱意、ひと皮向けるまでの「努力の山」、プロとしての意地。

こういう物をコピーしてください。

結論)

上ヒゲ最先端で売ろう なんて人間業ではない

確実な部分は大事にする。相場の不確実な部分(=確率)が「凶」と出てもドンマイ

天井で売らなくても問題ない。機会損失は問題ない。←強欲さ の方が問題

検証済みのバックテストで正規分布を作っていないと、最適利食幅など理解ができない

フィーリングで利食いやってる間は道楽相場師

事前に検証ソフトを回してバックテストくらいは、やっておく

もみ合いがどちらに抜けるかなんて、予想できないし、予想する必要もない。違ったら切るだけ。

相場のプロになる、ってのは知らないことをゼロにする!って事(何の世界でもプロは即答できる)

手法を真似するのはなく、テクニカルをコピーするのではなく、相場に向き合う姿勢をコピーする!(プロとしての姿勢をコピーする)

舐めや強欲は相場の神様が1番嫌うもの。 家まで持ってかれないよう、電車に飛び込まないよう、良薬は口に苦しの精神で、職業としての相場師の道を一歩、また一歩と歩もう。

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