稼ぎたい・・・損は嫌だ・・・含み損が我慢できない・・・損切で終わると自分のプライドが傷つく・・・
確実に稼ぎたい・・・間違った注文を出したくない・・・
我々は相場師になる前に、一般の世界を体験します。一般の世界とは例えば職場や学校。学校で、答案を間違えたら、減点されます。職場で頑張れば、確実に給与を頂戴できます(給料は勝率100%の聖杯です)
今日の記事は、確実な世界に慣れ親しんだ人が、不確実な世界(金融マーケット)に来た折に、感じる「とまどい」を軽減する総まとめの記事となります。
<本日の記事を読む利益>
・不確実世界(リスク)の世渡りの方法をまとめます
・勝った、負けたの理解が深まります
・勝利が約束されていない世界で、どう立ち回るのが大吉なのか、学べます
<本編ここから>
最近、不確実(リスク)の説明をしてきました。
天才といえども、不確実性は支配下に置けない。支持線が仕事する事もあるし、支持線が仕事しない事もあります。
スゴロクに勝率100%の手法は無いし、トレードにも勝率100%のテクニカルも無い、という記事も書きました。
また、戦国時代の合戦でも「名将」と呼ばれる人は、不確実性をとことん下げる。(信長、信玄、北条氏康、秀吉など)
不確実性の世界で生き残り、稼ぎ続けるコツは、「多様性の確保・偶然を原因とする失敗を許す・長期的視点を持つ」です。
今日は、「長期的視点を持つ」これを扱います。
我々は証券口座、FX口座を開設した以上、お墓に行くまで相場師です。
プロってそういう事です。生涯現役です。
ですので、相場師になって、5年間は黒字でした。でも6年目ですべて
ぶっ飛ばしました(悪い意味で)
という事態は存在してはいけません。
これですと、相場師人生は有終の美で飾れませんし、お墓に行くまで相場師を継続できません。
ですから、不確実に備えて、多様性は確保しておく 、 偶然を原因とする失敗を許す という記事を書きました。
ちょっと相場の話題から離れるのですが、「勝ち組」とか「負け組」っていう日本語、一時期、流行したじゃないですか。
で、大物芸能人と結婚できたから、あの女優は「勝ち組」だ! とか、あのIT社長は六本木ヒルズに住んでるから、「セレブだ!」「勝ち組だ!」とかTVで報道されると思うんです。
ぶっちゃけ、わかんなくないですか?勝った、負けたってのは?
っていうのが私の考えです。
例えば、人生を野球に例えます。
まだ30代、40代の人間ってのは、野球に例えると、3回の裏、とか4回の表くらいじゃないですか。
人生の「9回の裏」になるまで勝ち組か、負け組かなんて何とも言えなくね?
ってのが実際の所だと思うんですよ。
芸能界とか見てると、世間からチヤホヤされた大物同士の結婚が、旦那の浮気で破綻した・・・とか
「勝ち組」と呼ばれたIT社長が「後ろめたい事」やらかして、警察にパクられた
とか
結局、大量失点してんじゃん
てのは有ると思うんですね。人生の途中、30代とかって、グレーゾーンが未来に残ってるので、
実際、人間の勝ち負けなんてのは、人生の9回の裏まで行かないと判定できないですよ。
で、相場師になる! 証券口座を開く、FX口座を開いて資金を入金して余力に反映させるって事は
相場師人生の9回の裏まで、注文を出します! 相場師人生を有終の美で飾ります。5回や6回、7回で失点があったとしても、9回の裏で絶対に勝ちます! ていう事です。
ですから、「勝ち組」トレーダー、とか「負け組」トレーダー ていう仕分けは相場の世界では耳にすることが多いわけですが、実際は9回の裏まで行かないと、何とも言えないわけです。
今日の記事は、「長期的視点を持つ」という記事です。で、相場師の世界で、「長期的視点を持つ」という事は、「9回の裏を有終の美で飾ります」という事です。
相場の世界で「短期的視点を持つ」という事は
3回の表で大量得点(利食いの連続)しました、4回の裏で大量失点しました(損切の連続)、
こういう目先の得失点に一喜一憂する
という事です。
以前、サイコロ売買でも黒字は出せます、という記事は書きました。偶然が味方すれば、サイコロでも稼げてしまうんですよね。例えば、ゴールデンクロス発生を上昇トレンド開始! と定義する。で、サイコロ振って、奇数なら新規買い、偶数なら新規の空売り、というルールメイキングをする。
ゴールデンクロス発生! → ローソク足が下値支持線に寄って来た →サイコロ振った →奇数が出た(新規買いのルール発動) →支持線が仕事した →押し目買いが成功して、利食いで終わった (短期的成功)
こういう事だって有るわけです。(まぐれ、ビギナーズラック)
短期的成功ってのは、「偶然」が物を言う部分があるわけです。
長期的成功ってのは、偶然的要素を排除した「確率的現象の連続」なわけです。「統計が物を言う」。
たとえば、サイコロ売買でルールメイキングして、相場師人生で9回の裏で有終の美で飾る自信がありますか? って言われたら、私は「無い」と答えます。
相場師やってると、今月の第一週は黒字で終わった、第二週は引き分け。第三週は黒字。第四週は大赤字。
今月の人生は散々でした・・・
とか、よくある話です。
こういった、偶然が物を言いがちが「短期的勝ち負け」は黙殺し、9回の裏で勝てるように、
相場の真理を大事にしながら、統計的優位の有る、売買のルールを自前で作らなくてはいけません。
統計的優位にあっても、偶然が味方しなければ損で終わる事もありますから、その時は潔く損切です。
で、損切しやすいように、緩衝材で自分の財産をショック吸収させるわけです。(精神のショック吸収もできる)
偶然を原因とする失敗を許す、という事は、統計的例外の折は、損切注文を出す! という事です。
そして、今日の「長期的視点を持つ」というのは
目先の勝ち負けで一喜一憂せず、
相場師人生の9回の裏で勝つ
そのために、確率的に優位性が有る、損益比率を調査して、統計的優位性の有る売買ルールを事前に用意する!
って事です。で、今から言うのが実際の所なのですが、
長期的成功は短期的成功の足し算ではない
んですね。(偶然的勝利の連続ではない)
長期的成功(9回の裏で勝つ)とは、統計的優位性の有る売買ルールの果実なんです。
ですので、ダウ理論を学ぶ。支持線抵抗線を学ぶ。(相場の真理) ありとあらゆるテクニカルを学ぶ。原則(=利食い)、例外(=損切)の両方を体験する。相場は不確実だということを体験する。
検証ソフトを回して、最適利食い幅、トレンド発生の継続具合、損切幅 等々を事前調査しておきます。
で、その条件にローソク足が入ってきたら、
「引き金を引く」
この繰り返しです。相場師人生を9回の裏で有終の美で飾ろうと思ったら、統計的優位と検証済みデータはmustです!
<不確実世界で稼ぐ方法のまとめ>
①多様性を確保しておく(大量のキャッシュポジションを用意しておく)
②偶然を原因とする失敗を許す(確率が味方しなかった折は損切注文出して、余力を減らす)
③目先の勝ち負けではなく、相場師人生の9回の裏で勝利する(偶然を頼るのではなく、統計を頼る)
これが不確実(リスク)の世界で、生き残り、稼ぐノウハウ・やり方となります。最近、株やFXを始めた初心者・入門期の方は私のブログで学習できますので、余計な遠回りは避けてくださいね!