売買日記を書いて自分の売買から「共通点を拾う」 ~日経平均に逆らわない~

我々相場師は利益で終わるとテンションが上り、損失で終わると、「がっくり」きます。相場に100%はありませんので仕方がないですが、なるべく早く実力を上げたいものです。

本日の記事では経験の浅い時期の過ごし方について書いています。読む前と読んだ後で、相場師としての見習い期間をどう過ごすか、どうやって実力アップを図るか、が学べます。

さて、先日の記事で書いたように、日経平均株価は為替(ドル円)とNYダウ平均の影響を受けます。ドル円が上方向なら、日経平均も値上がりの確率が高いです。また、NYダウが強気だと、日経平均そのものも強気の傾向があったりします。

日本を代表する指数(日経平均)は外国や為替の影響をうけますが、個別株も日経平均(相場全体)の影響を随分受けています。色々な銘柄に目を通してください。

日経平均がダウントレンドなのに、個別株で買い注文を出すと、日経につられて、下がります。
日経平均が上昇トレンドなのに、個別株で空売りすると、日経平均につられて、踏み上げられます。

※)踏み上げ・・・空売りしたら、上昇して、損を出してしまうこと

個別株を手掛けるときにも、日経平均に逆らってはいけません。沢山の銘柄のチャートを見ていると、日経平均に似た動きをする銘柄、日経平均とは随分違う値動きをする銘柄、色々目に入ると思います。

平均に逆らってはいけません。色々と値動きありますが、やはり個別株は指数の影響を受けます。
会社が傾けば、社員の給料も傾くように、指数が傾けば、個別株全部が崩れます。(リーマンショックを思い出してください)

日経平均など、指数が自分の好みの値動きではないとき、トレーダーは自分の好みの値動きの銘柄を探したくなりますが、少なからず日経平均の影響は受けますので、CFDやFXで好みの値動きの投機商品が転がっていないか探してみてください。

どうしても見つからなかった場合は、トレードそのものを休んで下さい。いたずらに証券口座を減らすくらいなら休んで利益を温存しましょう。

苦手な値動きパターンに取り組んで、利益を吐き出すくらいなら、休んでる方がマシです。

初心者時代は、個別株と日経平均は関係が深いんだな、指数(日経平均)に逆らうと良いことないんだな、という理解ができれば合格です。平均に逆らわないでくださいね。

20~30回くらいエントリーすると、心理的に負担の大きいエントリーと心理的に負担の少ないエントリーの仕分けができます。
トレードは精神状態の影響を極めて大きく受けますから、心理的に負担の大きいエントリーは、大抵馬鹿なことをやらかして証券口座を減らします。

心理的に負担の少ないエントリーはまずまずの利食いで終わる事が多いです。

簡単な相場だけ取り組む、判断に迷う相場は敬遠する、市場選定というのですが、売買が上手い人は「市場選定」が上手です。

そもそも経験が少ないと、利益パターンの値動きと損失パターンの値動きのサンプル数が少ないと思います。とりあえずは初心者を卒業して、中級者を目指しましょう。

コクヨのノートに20~30回分のエントリーのチャートをプリンターで印刷して貼って、エントリーポイント、利食いポイント、損切ポイントをペンで記入しておきましょう。

エントリーした根拠も書いておきましょう。何株買ったのか、先物を何枚買ったのか、等ポジションサイズも書いておきましょう。

30回程エントリーすると、「共通点探し」がはかどると思います。

負ける共通点を見つけたら、次はやらない、利益で終わる共通点を見つけたら以後はその値動きのみ取り組む。

参考程度に自分の過去の「共通点」を挙げます

<私の負ける共通点>

・連勝が続くと「気が大きくなって資金量を増やす」 →次の損切でボロボロになって証券口座減らす

・横ばいトレンドで稼ぎ、縦のトレンドで利益を吐き出す(相場の雰囲気の変化に気づけず、頭の切り替えができない)

・ローソクに置いていかれるのが怖くて、「エイヤァ!」と飛びついたら振い落とされる(待てない)

・損切ラインを近くに置きすぎて、ヒゲに狩られる →切ったあとにちゃんと順行

・家賃や生活費を稼ぐために「自分の都合で」注文を出す  →相場からお灸をすえられる

<私の稼ぐ共通点>

・移動平均の上にローソク足が来たら「押し目買い」

・移動平均の下にローソク足が来たら「戻り売り」

・レンジが来たら「レンジ売買」

・自分の売買日記を読み返して、「ボロ負け記録」を読み返す →胸を痛めて、謙虚な気持ちを取り戻す →控えめな資金量でローソク足の方から寄ってくるのをちゃんと待つ  →エントリー →利食い

・簡単な相場だけ注文を出す

ざっと思いつくだけでこれだけの「共通点」が見つかりました。トレード始めた後は、知識を増やし続ける努力も必要ですし、自分の損失パターンと利益パターンを仕分けするまでのサンプル集め(武者修行)時代が辛かったです。
売買の履歴の数が増えてくると、共通点探しが進み、利益パターンだけ頑張る、損失パターンが来たら相場を休む、という事をやり始めますので、だんだん売買の精度が上がってきます。

相場といっても、色々な相場があります。
こういう相場だとこういう手法がうまくいくな・・・こういう相場に変化するとこういう手法がダメになるな・・・  と色々と体験してみてください。

人間は体験しないと「身に沁みない」生き物です。

トレードにおける手法というのは、ローソク足とインディケーターを組み合わせたものです。
トレード始めたばかりの人は、株本や株ブログで知識や手法学ぶ →学んだ通りに注文出す →売買日記を書いて、後から「共通点探し」ができるようにする →利益が出る共通点に限って注文を出す

こういう試行錯誤を繰り返すと、相場師として着実に実力up していきます。

それまでは資金量を下げて「相場から学ばせてもらってる」くらいの謙虚な気持ちが大事な気がします。何の世界もそうですけど、相場の道も「継続は力」です。

<本日の結論>

・個別株はNYダウやドル円の影響を強く受ける

・日経平均株価に逆らった注文を個別株で出さない!

・個別株や日経平均が「気に入った値動き」でないなら、CFDやFXに気に入った値動きがないか探してみる。

・どうしても見つからないなら「休む」

・売買日記を書いてサンプルを集め、共通点探しをする(上手くいく値動きと上手くいかない値動きの仕分け)

・継続は力  紆余曲折を経て、相場師は実力が高まる 途中でやめないこと 見習い中は資金量を下げて相場から勉強させてもらうこと

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